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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

小鹿野の野に咲く白花キツネノタスキは中国原産観賞用のタヌキノカミソリ

2018年11月18日 10時21分49秒 | 自然観察会(番外編)
この日は弁天さんのツイタチ座の村行事をしていると聞いてやってきた。

ところが時間になっても誰一人現われなかった宇陀市榛原萩原(はぎはら)小鹿野(おがの)の弁財天社。

小社であるが境内などに生えている雑草は綺麗に仮刈り取っていた。

待てども、待てどもどなたも現れない。

たまたま伺ったある家の婦人がいうには、明日の2日になったという。

朝から午後過ぎまでは村のデアイ。

道造りに草刈りに忙しい。

平日であればデアイはできない。

サラリーマンが多くなったので平日は集まれない。

村で決まった弁天さんのツイタチ座は土曜日に合わせるようにしたという。

そういう結果になった村の道を歩いてみた。

まだ草刈りをしていない村の道にキツネノカミソリとそっくりな花が咲いていた。



形はまったく同じであるが、花の色が白い。

キツネノカミソリの園芸種か、と思ったが、調べてみれば「タヌキノカミソリ」だった。

中国原産の観賞用である。

キツネノタスキの花は狐色。

タヌキノカミソリは白い。

タヌキであれば肌はこげ茶。

どういう加減で、清楚で愛らしく咲くこの花の名に「タヌキ」の冠を着せたのか、気の毒としか言いようがない。

ところで、この日に遭遇した動物がいる。

それは二匹のアナグマだ。

番(つがい)であるかわからないが、とにかく2匹。

居た場所は上の三叉路辻の上組の庚申石付近。

車を運転する私の顔を見たアナグマは、すっとんきょうな顔で驚いていた。

突然の出合いに2匹は大慌てで尻尾を巻いて逃げていったけど、どこに巣があるのだろうか。

探してみる時間はない。

(H29. 9. 1 EOS40D撮影)

野道に咲くキツネノカミソリ

2018年10月14日 09時47分21秒 | 自然観察会(番外編)
桜井市箸中の車谷垣内の集落を抜ける。

ふと視線を下ろした野道に朱色の花が咲いていた。

ヒガンバナ科の花はキツネノカミソリ。

ともに垣内の上流までやってきた村の女性がいうにはキツネノカミソリは違う場所に生えているという。

その女性がいうキツネノカミソリの呼び名は「ケンケンバナ」。

「ケンケン」さんはキツネさん。

「コンコン」さんの名で呼ぶ地域もある。



女性がいうキツネノカミソリはこれでなく、会所の西側に咲く。

咲く時期は秋だというから、一度は見ておかないといけないだろう。

私がかつて拝見したキツネノカミソリがある。

咲いていた場所は奈良市菩提山町である。

正暦寺下に拡がる田畑の隅っこ。

それも山影に近いところの畦道付近に咲いていた。

撮った日は平成14年の8月11日だった。



菩提山町のキツネノカミソリはその名の通りに刃が細くてまるで剃刀のように見える花びらだった。

春に蕾をつけるキツネノカミソリ。

やがて夏草が茂るころにはキツネノカミソリの葉はすべてを落として花茎がひょいと伸びた状態に花を拡げる。

なんと愛らしいことか。

(H29. 8.14 EOS40D撮影)
(H14. 8.11 EOSKISSⅢ撮影)

山中に咲くユリ草本花のノカンゾウ

2018年09月27日 09時19分21秒 | 自然観察会(番外編)
山添村の大塩から奈良市月ヶ瀬の月瀬に向かう最短距離を選ぶ。

カーナビゲーションが示した最適なガイドは山の中。

対抗する場合に除ける場もない山の中の道。

結局は一台も遭遇することはなかったが・・・。

山の道沿いに生えていた自然色に吸い寄せられる。

キツネノカミソリ、ではなくユリ科のノカンゾウのような気がする。

往来する車はなかったが、いつ来るやもしれない状況に、じっくり観察している余裕はない。

(H29. 8. 6 EOS40D撮影)

榛原笠間のつくしの山

2018年03月25日 09時25分34秒 | 自然観察会(番外編)
時間帯は午後5時45分。

ハウスのすぐ横にあるちょっとした小山である。

そこの光景に夢中になっていた。

キノコの山を食べたことはあるが、つくしの山は見たことない。

それもすぐに登れる低山にひしめくように林立していた。

どこにピント合わしたらえーねんと思うほどに多いつくしの山

どれもこれもピントを合わせたいが、そういうわけにはいかない。

射し込む光を待っていてもこの地では山影の向こう。



斜光は望めないと決断して適当に選択したつくしに合わせてシャッターを押す。

1ポイント、2ポイント、方向を定めて数枚を撮った。

(H29. 4.16 EOS40D撮影)

七条西町に観たシジュウカラの花散らし

2018年03月20日 10時15分34秒 | 自然観察会(番外編)
FBで「シリーズあのこの町」にタイトル“-シジュウカラの花散らし-”記事を揚げた。

目撃したのは“風”のコイノボリを拝見した同じ町。

奈良市の七条西町の住宅地内である。

今日も気持ちの良い風が流れている。

気温は上昇してこの日も最高温度が23度。

午前中は俄に曇って横風の雨が降る。

午後はうってかわって快晴の空を下に歩くリハビリ兼用の散歩道。

満開になった桜は風が吹けば桶屋が儲かるではなく千切れた花弁が天から降ってくる。

ヒラヒラ落ちてくる花弁に混じって5枚花弁ごとの桜の花が落ちてくる。

まるでその姿はきりきり舞いのパラシュート。

おっかさんでなく落下傘のように見える。



またひとつ、またひとつ、目の前に落ちてくる。

何羽かの野鳥が鳴いている。

声は樹上にいる何羽かの野鳥。

見上げた桜にピチュピチュ。



目を凝らしてみたらニュウナイスズメではなくシジュウカラだった。

その多くは蜜を吸うニュウナイスズメのラッパ落しであるがシジュウカラを見るのは初めてだが、ケータイ画像では撮りたくても撮れない。

(H29. 4.15 SB932SH撮影)

名阪国道を下りた村里は白の世界

2017年12月13日 09時13分59秒 | 自然観察会(番外編)
「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった・・・」から始まる文をついつい連想してしまうトンネル越え。

真っ赤な紅葉の場合もそう思って口走ってしまうこともあれば青空に広がる海に遭遇したときも・・・。

突然に現れた景色に感動することもあれば、ここは異次元やとか思うこともままある。

この日はトンネルではなく、名阪国道の神野口インターを降りたときに、思わず口に出た「真っ白やっ」。

景色よりも現実的なことはタイヤの心配。

目的地までいけるかどうか、だった。

積雪量はどれぐらいだろうか。

数台が通ったと思われる轍に合わせてハンドルを握る。

タイヤは新品同様のスタッドレスタイヤ。

滑りはまったくなく動じないタイヤにまずは一安心。

とはいっても運転を疎かにすればとんでもない結果になる。

そう思える積雪量に平坦では味わえない登り下り道に緩やかなカーブライン。

登りは苦にならないが下りは慎重そのもの。

外気温は低い。

外の寒さで身体も震えるが、内心は怖さの震えである。

目的地も村の道もよく知っているカーブライン。

もう少しだ、もう少しと思いながら低速運転。

距離は1.5kmぐらいだからそう遠くはない。

遠くはないが、近くでもない距離に身も心もヒヤヒヤである。



とりあえず着いた場は集落に入る一つの道。

目的地はさらにそこから下った400mのところだ。

集合地の公民館駐車場に着いたときはほっと安堵した。

この日の行事は子供涅槃

あまりの積雪に午前中行われる予定だった米集めはやむなく中断した。

危険性はないに等しいが大人の判断で決断された。

そういう事情もあってこの場で佇む真っ白な世界に溺れ込む。



深みに入ったわけでもなくカメラレンズが勝手に動き出す。

前が見えないくらいの吹雪状態。

実際はそこまででもなくレンズの悪戯のようだ。



しばらく待っておれば青空が広がった。

小屋の屋根から滴が垂れる。

凍りついたツララは何本も垂れ下がっていた。

街で育った私は真っ白な雪の世界に憧れる。

憧れだけでは生活ができない

雪国の暮らしは風景だけでは生活できない。

毎度のニュースで紹介される雪掻き作業。

人身事故が発生する場合もある。

呑気に見ている私はこれでいいのかと思ってしまう。

雪が降れば真っ先に出かけるというカメラマンは多い。

雪国の暮らしなどしたこともないカメラマンはただただ写真を撮るだけ・・・。

それはともかく白の世界から氷の世界に転じるツララがある。



屋根の積もり具合で積雪量がわかりそうなもんだが・・・というようなことを書いている私も非体験者である。

ところでこれは何だ。



何者かが残した足跡であるが、人が歩いた足跡とは思えない形。

鳥の足ではない。

写真ではわかり難いが動物の足跡に違いないが、ワンコではないようだ。

ネコ、キツネ、タヌキ、それともアライグマ。



足跡がずっと向こうまで続いているが後を追う気にはなれない。

落ち着いていた降る雪。



白い雲が西の方から流れてきた。

とたんに横降りの雪が降る。

降るという表現でもない。

降るという言葉のイメージは深々と降る、である。



横殴りの場合はどういう風に表現すればいいのだろうか。

夕方になってようやく降る雪が止まった。

風当り、ではなく雪当たりの樹木は名前の通りのユキヤナギ。



じゃなかったっ・・・ネコヤナギ。

もう一本は黄色がちらほら。

雪帽子を被った蠟梅も狼狽し・・・・洒落にならんけど・・。



これってニワノサンシュウ・・。

(H29. 2.11 EOS40D撮影)

高樋の実成―落下銀杏―

2016年06月21日 08時42分09秒 | 自然観察会(番外編)
銀杏の実成は相当な量だ。

高くそびえる銀杏の枝にびっしり成った実はやがて境内に落下する。

今年の実成はやや小さめ。



例年のほうが大きいという銀杏は誰も持ち帰ることなく掃いて捨てられるか、燃やされる。

11月初めのころにはまっ黄色になっているかも知れない銀杏の秋の色。

当地近くに用事がわれば足を伸ばしてみよう。

(H27.10. 9 EOS40D撮影)

萱森の消えたホトトギスの代わりに

2016年06月18日 08時55分08秒 | 自然観察会(番外編)
ホトトギスは北椿尾だけでなく、桜井市の萱森にもあった。

棚田が下に見える山道沿いにあった。

やたらというか、ここも多くの斑点葉が見られた。

訪れた時期は4月末だった。

5月中旬に訪れたときは稲田付近の日陰にあった。

山道にあったものとは違う種類だと思った。

その場は確かめなかった。

気になっていたのは山道である。

多くあったのですぐに見つかると思ったが、ここもまた、ない、ない、づくしだ。

ここも消滅したのであろうか。

謎解きは来年に置いておくが、この場で咲いていた多くの花はミゾソバだった。

白い塊のような白花は、まるでコンペイトウのような姿であるが撮らなかった。

樹木で陰になっている山道は冷たい風が吹く。

吹くというよりも通り抜けるという感じだ。

ホトトギスの代わりといえばなんだか・・・であるが、ここには赤い色が目立つミズヒキが咲いていた。

わずか数ミリの花は長い軸にぽつん、ぽつんと咲いている。

風に揺られてなかなか静止画像にならない。

樹木の間から差し込む光に輝いた一瞬だけが静止した。



付近には背丈が短いギンミスヒキもあったが、なぜか撮る気が起らなかった。

ミズヒキが咲いていた近くに五枚花弁の花が咲いていた。

ヒメフウロのように思えたが・・・。



葉の形からゲンノショウコ・・・でもないような。

柱頭の形がイソギンチャクのような姿・・・。

隣にはタネ。

カラカラに乾いたら飛び出すかも。

で、あればゲンノショウコだが、葉は三つ葉と同じようだ。

そう思って調べたらミツバフウロだった。

(H27.10. 7 EOS40D撮影)

北椿尾の消えたホトトギスの代わりに

2016年06月18日 08時44分48秒 | 自然観察会(番外編)
5月の末、春の観察会に訪れた奈良市の北椿尾

斑点で判るホトトギスの葉っぱがあった。

花も含めて好きな山野草の一つ。

もしかとすれば咲いている状態が見られるかも、と思って出かけた。

特徴ある葉っぱはどこにあったか覚えている。

少ない群生だが、山野道の2カ所だ。

崖崩れがある地より手前にあったが、どこを見てもない。

ない、ないづくし。

葉っぱもろとも見つからないのだ。

ホトトギスの花期は10月まで続くはず。

ここではとっくに終わっていたのかも知れない。

毎年出かける十津川村の滝川

8月末から9月初旬にかけて咲くホトトギスがある。

ヤマジノホトトギスも同時期に咲く。

北椿尾も同じような時期だったのか。

その代わりではないが、入山する直前に道端に咲いていた赤花が目に入った。

彼岸花である。彼岸の時期はとうに過ぎていたこの日に咲いていた。

たったの一輪。

ひっそりと隠れるように咲いていた。

(H27.10. 7 EOS40D撮影)

堤防土手に咲くアサガオは何-2-

2016年06月04日 09時47分55秒 | 自然観察会(番外編)
この日も心臓リハビリ。

向かう病院は天理市内にある。

道中に必ず通る高瀬川の堤防沿いの道路である。

9月8日に撮ったアサガオを小型にしたような小さな花だ。

オレンジ色の花で堤防一面を染めていた。

その花はマルバルコウ(ソウ)(丸葉縷紅草)。

印象的な植物は江戸時代末期に観賞用として渡来したそうだ。

前日に通りがかった堤防道がある。

この日も患者さんを乗せて送迎していた。

オレンジ色に染まったなかに白い花がポツポツと咲いている。

何であろうか。

見間違いかもしれない。



そう思って翌日に出かけた堤防土手は白花だけでなく薄い紫色の花もある。

3種とも姿、形がたいへんよく似ている。

マルバルコウ(ソウ)の色変化かもしれない。

そう思って写真に記録した姿・形で同定した。



目立たない白花をよく見れば花弁の形が違う。

裂けているのだ。

形はマルバルコウ(ソウ)とよく似ているが、調べてみればマメアサガオだった。

近くにもう一種咲いていた薄い紫色の花。

五弁の先(端)が尖っている。

これも調べてみたらホシアサガオ若しくはベニバナマメアサガオのようだ。

さらに調べてみれば、前述した白花はどうやらマメアサガオで、薄紫色のほうはベニバナマメアサガオのようである。

私は薄い紫色に見えるが、薄紅色の名である。

そういう色であることからベニバナマメアサガオの名がついたらしい。

これとよく似た種にホシアサガオがあるらしい。

花姿だけでは見極めできないホシアサガオ。

違いは花茎の長さだ。

ホシアサガオは長い(15~20cm)がベニバナマメアサガオは短い(5cm)。

当地にはなかった未確認の黄色花もあるようだが、この種の同定は難しい。

ちなみに白花のマメアサガオは北アメリカ産の一年草。

1955年、帰化したマメアサガオを東京で発見されたようだ。

(H27. 9.24 EOS40D撮影)