月明かりに照らされた参道を進んでいくと大宇陀区平尾の水分神社に到着する。
とんど焚き火が点けられると火から離れられない。
甘酒の振る舞い接待に身体も心も温まる。
今夜は、特設舞台で行われるお田植え祭。
おんだ祭に先立って、氏子らは三社大明神神殿前で年始めの五穀豊穣を暗闇の中で祈ります。
おんだ祭の主役は大当と小当と呼ばれる一年交代の神主に初乙女(ショトメ)と呼ばれる早乙女の男児。
本来なら全員小学生といきたいところだが、なかには高校生も参加している。
少子化の影響で、参加要請せざるを得ない状況になったとこぼされる氏子たち。
宵の直会を終えるといよいよ出番。
初乙女らは氏子におぶられて登場する。
大当は三社大明神を讃え、目出たい言葉が連なる祝い詞の「鍬初め」を高らかに詠みあげる。
鍬を振り上げ「掛初」「苗代角打」の儀。
次に柄を扇子で三回叩きながら「吉事はこの当所へしっとしっとしっと 悪い事は西の海へずう」っと拍子をとる「苗代しめ」。
「まこよまこよ 福の種をまこよ」と、籾種をぱーっと蒔く「福の種」の儀。
台詞、拍子などおんだの所作は江戸時代頃の古い言葉を現在まで伝えているものでたいへん貴重なもの。
それゆえ県の無形民俗文化財に指定されている。
種蒔きを終えると一旦休息のときで間食(けんずい)の時間。
小当が抱きかかえる黒い翁面の若宮さんが登場する。
患部に当てれば病い平癒するというまじないのコヨリを求めて若宮さんに行列が並ぶ。
「芋つむぎ」「春田打」「鳥追い」を謡い、お田植え祭はいよいよ佳境を向かえる。
「若い初乙女をしともみもんだれば」と謡う苗取りに続いて田主を先頭に初乙女は苗(萱の茎に榊を挟んだもの)と笠を持って舞台をぐるりと一周。
苗と笠を持ち換えて、「若い初乙女をしともみもんだれば」と謡いながら今度は逆方向に一周しながら「御田植」「追苗取」で幕を閉じる。
(H20. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
とんど焚き火が点けられると火から離れられない。
甘酒の振る舞い接待に身体も心も温まる。
今夜は、特設舞台で行われるお田植え祭。
おんだ祭に先立って、氏子らは三社大明神神殿前で年始めの五穀豊穣を暗闇の中で祈ります。
おんだ祭の主役は大当と小当と呼ばれる一年交代の神主に初乙女(ショトメ)と呼ばれる早乙女の男児。
本来なら全員小学生といきたいところだが、なかには高校生も参加している。
少子化の影響で、参加要請せざるを得ない状況になったとこぼされる氏子たち。
宵の直会を終えるといよいよ出番。
初乙女らは氏子におぶられて登場する。
大当は三社大明神を讃え、目出たい言葉が連なる祝い詞の「鍬初め」を高らかに詠みあげる。
鍬を振り上げ「掛初」「苗代角打」の儀。
次に柄を扇子で三回叩きながら「吉事はこの当所へしっとしっとしっと 悪い事は西の海へずう」っと拍子をとる「苗代しめ」。
「まこよまこよ 福の種をまこよ」と、籾種をぱーっと蒔く「福の種」の儀。
台詞、拍子などおんだの所作は江戸時代頃の古い言葉を現在まで伝えているものでたいへん貴重なもの。
それゆえ県の無形民俗文化財に指定されている。
種蒔きを終えると一旦休息のときで間食(けんずい)の時間。
小当が抱きかかえる黒い翁面の若宮さんが登場する。
患部に当てれば病い平癒するというまじないのコヨリを求めて若宮さんに行列が並ぶ。
「芋つむぎ」「春田打」「鳥追い」を謡い、お田植え祭はいよいよ佳境を向かえる。
「若い初乙女をしともみもんだれば」と謡う苗取りに続いて田主を先頭に初乙女は苗(萱の茎に榊を挟んだもの)と笠を持って舞台をぐるりと一周。
苗と笠を持ち換えて、「若い初乙女をしともみもんだれば」と謡いながら今度は逆方向に一周しながら「御田植」「追苗取」で幕を閉じる。
(H20. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
大宇陀の春日神社には珍しい形態のヤマザクラが咲いている。
参道を見上げると樹齢350年の大杉。
途中、7メートルほどから樹齢40年ほどのヤマザクラが羽を広げるように咲いている。
ある写真家が命名された「羽衣桜」。
妙に名前があっている。
(H19. 4.12 Kiss Digtal N撮影)
参道を見上げると樹齢350年の大杉。
途中、7メートルほどから樹齢40年ほどのヤマザクラが羽を広げるように咲いている。
ある写真家が命名された「羽衣桜」。
妙に名前があっている。
(H19. 4.12 Kiss Digtal N撮影)
初乙女還幸。
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
<追苗取之事>
若い五月女の若苗取るやこの女の手は 「囃子:取る手もいくえ 取らん手もいくえ」
奥の白石はつばくろがすくんだる今年の稲は 「囃子:七輪に八升付八輪に九升」
京から下る伏黒の稲は 「囃子:かうではいろとなる いろいろとなる」
吉野山の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
天野寺の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
奈良の京の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
此の当所の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
池の尻のしょうぶを一引ひいたれば 「囃子:根も白し葉も白し風が吹けばさざんだ」
池の尻のこも草を一引ひいたれば 「囃子:根も白し葉も白し風が吹けばさざんだ」
とび草の花を手にちょいとつみいれて ゴマの葉にざらざら
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
<追苗取之事>
若い五月女の若苗取るやこの女の手は 「囃子:取る手もいくえ 取らん手もいくえ」
奥の白石はつばくろがすくんだる今年の稲は 「囃子:七輪に八升付八輪に九升」
京から下る伏黒の稲は 「囃子:かうではいろとなる いろいろとなる」
吉野山の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
天野寺の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
奈良の京の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
此の当所の桜は 「囃子:八重のこまの桜よ」
池の尻のしょうぶを一引ひいたれば 「囃子:根も白し葉も白し風が吹けばさざんだ」
池の尻のこも草を一引ひいたれば 「囃子:根も白し葉も白し風が吹けばさざんだ」
とび草の花を手にちょいとつみいれて ゴマの葉にざらざら
追苗オンダの儀。
若宮さんが退去されると最後に「追苗」おんだが続く。
大当に続いて初乙女、小頭の順に幾回も回りつつ囃子を受けて「若い五月女の若苗取るやこの女の手は 奥の白石はつばくろがすくんだる今年の稲は」と唱え大団円。
初乙女は再び担がれて社務所へ戻っていきます。
焚き火を燃やし甘酒の接待で熱いもてなしを受けた祭りの夜は静かに幕を閉じていく。
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
若宮さんが退去されると最後に「追苗」おんだが続く。
大当に続いて初乙女、小頭の順に幾回も回りつつ囃子を受けて「若い五月女の若苗取るやこの女の手は 奥の白石はつばくろがすくんだる今年の稲は」と唱え大団円。
初乙女は再び担がれて社務所へ戻っていきます。
焚き火を燃やし甘酒の接待で熱いもてなしを受けた祭りの夜は静かに幕を閉じていく。
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
若宮さんのコヨリ。
田植が無事に終わると田植え休息の間食(けんずい)に移ります。
けんずい持ちはけんずいの桶を担いで「世の中が良ければ良ければ良ければ」と唱えながらお出まし。
そして、「若宮さん」と呼ばれるたくさんのコヨリ巻いた黒い翁面の人形が小当に抱かれて登場します。
患部に当てれば病い平癒するというまじないの若宮さんのコヨリ。
私は肩、私は腰なんよと貰いにでる行列が並ぶ。
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)
田植が無事に終わると田植え休息の間食(けんずい)に移ります。
けんずい持ちはけんずいの桶を担いで「世の中が良ければ良ければ良ければ」と唱えながらお出まし。
そして、「若宮さん」と呼ばれるたくさんのコヨリ巻いた黒い翁面の人形が小当に抱かれて登場します。
患部に当てれば病い平癒するというまじないの若宮さんのコヨリ。
私は肩、私は腰なんよと貰いにでる行列が並ぶ。
(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)