「現前の周縁に揺曳するもの」
──中井久夫『徴候・記憶・外傷』
ことばに全権をゆだねることはできない
ことばの包囲をほどいてはじめて感じられる
ことばは照らさない、ことばを照らしている
ことばを走らせる交感ルートがある
ことばに先行して動いている
心は火を灯され、ことばに手を伸ばす
ことばが果たせること果たせないこと
伝えきれないもの伝えそびれたもの
走りすぎ通りすぎ行きすぎるもの
ことばを走らせながら修正を求める光源があって
いつも雨の日のように情動に濡れている
「現前の周縁に揺曳するもの」
──中井久夫『徴候・記憶・外傷』
ことばに全権をゆだねることはできない
ことばの包囲をほどいてはじめて感じられる
ことばは照らさない、ことばを照らしている
ことばを走らせる交感ルートがある
ことばに先行して動いている
心は火を灯され、ことばに手を伸ばす
ことばが果たせること果たせないこと
伝えきれないもの伝えそびれたもの
走りすぎ通りすぎ行きすぎるもの
ことばを走らせながら修正を求める光源があって
いつも雨の日のように情動に濡れている