ここにあることの感触は
考えることに先んじて訪れ
気づくよりはやく、恣意を超え
世界への着生が告げられる
喜劇だろうか
悲劇だろうか
祝福だろうか
呪いだろうか
始原の意志がシナプスを走り抜け
地上の営みはみずからに夢を処方する
憧れ、希望、光、Somewhere in Time
新しい地平が到来するように
季節のことづてのように
きみの戦士たちが駈けていく
こころを決めるまえに
遠い気圏へと走り抜け
きみと世界を照らすように
やさしさ、許す心、戦う意思
希望が訪れるように駈けている
きみの生の精鋭たちがいる
呼びかけるよりはやく
輝きに染まり
こころは遅れて追いかける
青空を見上げなくても届いていたでしょう
挫かれたこころに沈むとき
滅びの道が開かれるとき
きみの戦士たちが立ち上がる
空はどこまでも青く
雲は白く
光は水に溶け
緑はきらめき
澄んだ風に洗われ
大地の楽譜は高鳴り
唇を向けるより先に
きみは風景に透きとおる
孤独は深く
高揚は走り
夜は夢に濡れ
星はきらめき
深い森の底に
獣たちの息がこだまし
呼ぶ声が聞こえ
暁の光に洗われるように
神聖なまなざしが降りてくる
願うよりまえに
きらめきにこころは染まり
一斉に駈け出していく
いつも何かが終わり
何かが始まりつづけていく
星空に願わなくても聴こえていたでしょう
問いを投げるより先に
生の前線を駈けている内なる精鋭たちがいる