パラドクス──
友愛の絆の強度が増すほど
普遍化する強度が背立的に失われていく
失いたくなければたどるべきルートがある
なぜか
あたたかく交歓の幸いに満ちた離れがたい場所
こころとからだを委ねるに足るこのうえなさ
この親和力の自然が耕すエリアには限界がある
限界があるゆえに豊かさを知る原郷ともいえる
そして、いちどこの限界は破られなければならない
限界線の外にあまたの共同性が生きられている
友愛の絆をほどいて捨てるのではない、
外へ向かうルートをあつらえることはできる
そうして、かぞえきれない幸いと不幸のかたちを学び
みずからを試し、鍛え上げていくレッスンのフィールド
かぞえきれない正義と善と真理が集う生の宇宙を知る
限界線を拡張するという主題を抱くかぎり
そこへ向かうルート設定が必然的に要請される
原郷をともにしながら別々にルートを開くことはできる
そうして再会することができる新しい場所があるのだと思う
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