ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「グループ交際」20240913(20230511)

2024-09-13 | Weblog

 

 

 

 


「仕分け、選別、排除、切断、部分連結」
「世界を分けるコードしか知らないって?」
「うそほんと、よいわるい、きれいきたない、すききらい」
「世界を分節しなければ生きられない。生きるためだろう」
「もちろんそうさ」
「なにが足りない」
「分断コードが目白押しだ。星の数ほどてんこ盛りだ」
「世界はばらけたままだと言いたいのかな」
「ちょっとちがう」
「どう?」
「中途半端なばらけが戦線をつくる」
「どういうこと?」
「ひとりひとりに分かれた完全な分断ならいい」
「そうかな」
「ちょっと考えたらわかるはずさ」
「分断が足りないって?」
「そう」
「何が問題なの」
「グループ交際に留まっている」
「個になりきれていない?」
「グループ内で完結することばが幅を利かせている」
「グループ言語しか見当たらないって?」
「うん。ことばも思考も感性もグループ仕様になっている」
「いけない?」
「つまり、ひとり立ちした個がいない」
「いまだ中世?」
「せいぜいグループ間を渡り歩くだけ」
「ひとりじゃ生きられない」
「相互に依存しあって生きる、それはそうさ」
「そうだろ」
「部分依存ではなく、普遍的な依存関係がある」
「事実として?」
「そう。この事実が部分連結に自足したグループには見えない」
「それを見ろって」
「見るためには個の視線を必要とする」
「どうやって」
「エポケーを徹底する」
「判断中止とかいうやつ?そうする動機はどこから来るの」
「グループ構造、グループ思考の限界に出会うこと」
「よくわからん」

「でなければ個になりきるまえに人生を素通りして終わる」
「そうかな」
「ああ、けっこう大きな問題だと思う」
「どう」
「個と個が出会えないグループ構造があって戦線を維持している」
「つまりそれが戦争に使われるっていいたいのかな」
「あっちとこっち、うそとほんと、善と悪。そこで必ず火花が散る」
「消しようがないでしょ」
「うん」
「どうすんの」
「時間はかかるだろうけど、全員が踏み上がるべき場所があると思う」
「どんな」
「メンバーシップをともにする公正なゲームの場所」
「途方もない時間が必要だな」
「イメージだけは描いておいたほうがいいと思う」

 

 

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