ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「記述の作法」20220523 20210422

2022-05-23 | Weblog

                         See You Again - Wiz Khalifa ft. Charlie Puth  - YouTube

 

 

記述の作法──
それは「関係の作法」と言い換えてもいい

     *

 You live in your description of reality.  ──Gregory Bateson
「我々は自ら解釈し、自ら認識し、自ら描く世界に生きている」

この命題には付け加えるべきことがある

みずから記述し、描いた絵に筆を入れる作業
(未完のキャンバスに対峙する)
それが「いまここ」における展開本質を構成する

目的は一つ、〝よい絵〟へ向かうこと
未だ現われない、どこにもない絵が顕現するように

覚えておくべき作画の作法
記述し、デザインするための心得がある

知るかぎり、聴こえるかぎり、見えるかぎり
触れるかぎりの世界に、自足するとき、失意するとき
筆は止まり、未知と非知につながる野蛮さが失われる

わかることの位相にすべてを収納するとき
わからないことのわからなさ
かたちのないものへの感度がおとろえ

筆を入れるちからの資源が消えていく

感情は走りやすく
理解は行きすぎやすく
記述は確定に向かいやすい

(自明性に埋まるとき完結する)

はやり、うごき回り
急ぎすぎる心に休止符を打ち込み

「これが世界」という記述の確定へ向かう心に
新たな記述のスペースを用意する

       *

自分を愚かだと思わないほうがいい
自分を賢明だと思うのと同じくらい、まずい

新たな記述が芽吹く地平を枯らさないように
日々、水をやり、光をあてる

すべては〝よい絵〟へ向かうために

果実を享受するより大事なことがある
すべての果実の種が芽吹く地平
そこを守り、そこに生きる意志をキープする

 

コメント