ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「二つの極性」20220502

2022-05-02 | Weblog

 

 

「A」はつねに「非A」と同伴している
「A」も「非A」も単独では存在することはできない

「ストライクゾーン」と「ボールゾーン」
二つの空間のカップリングがゲームを成立させるように

「A」が「A」でありつづけるとき
「非A」も「非A」でありつづける

対抗しながら相互に前提、根拠を与えあい
依存しあうように一つのゲームを構成する

友-敵
聖-俗

「私」が立ち上がるとき、「非私」が同時にたちあがる
この「非私」は〝世界〟と名づけられている

「A-非A」、二つの極の間に動くもの
思考、感情はすべてこの極の間で揺れ動いている

世界に透明なラインが走り、さまざまな二極が生成する

ほんとう-うそ
よい-わるい
きれいーきたない

ラインを走らせて意味と価値を配置する
この作動原理をわれわれは「生命」と呼んでいる

価値あり-価値なし

さまざまな差異を拾い上げて
一つの意味的価値的配列のもとに置く

二つの極性において生きることの困難、矛盾、苦悩に出会うとき
生命はラインを引き直すように
新たにラインを加えるように動いていく

引き直すことで、新たなラインを加えることで
ゲームは更新され、あるいは新たなゲームが生成する

引き直せるものを引き直せないものとして
加えられるものを加えられないものとして

意味と価値の配列はそれ以外ないものとして
固定され、絶対化され、世界の姿がバインドされるとき

そこに、たとえば「差別」というものが現象する

 

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