作詞家・故星野哲朗氏のヒット曲「風雪ながれ旅」をもじってタイトルを付けました。冒頭から茶かすようで申し訳ありません。
昨秋、防寒対策でタマネギの定植時にマルチを敷設しました。正月明けの5日に畑に出ますと。マルチが木枯らしで剥がれていました。去年も同じようなことが起きて敷設のやり直しをしたと書きました。
今年はその轍(てつ)を踏まないようにと思ってシートピンをしっかり打って対策を執った積もりだったのです。それが証拠には敷設後2ヶ月ぐらいはなんら問題なく経過しました。ところが、またもや見事に剥がされてしまいました。
丁度、精米業者から頂いたモミガラが手元にありましたので地温の低下対策も兼ねてマルチの下に充填し、敷設のし直しを終えました。
(写真の右側が北、定植したタマネギも右2列は殆ど育っていない。)
剥がれた原因を考えないといけません。じつは野良仕事の冥利、即ち「創意工夫」の楽しさはここに在るのです。寒風の中での手戻りの仕事は人によっては辛い面倒なことでしかないのかも知れません。
剥がれた直接の原因は勿論のこと吹きすさぶ北風ですが、遠因はこの2ヶ月間の異常に続いた乾燥です。
マルチは降雨後に敷設すると作物の水分補給に良好な状態となり、肥料ヤリをして耕耘し降雨後を見計らって行うと良いのです。しかし、雨らしい雨のない干天が2ヶ月も続くと畝の土は収縮してしまいます。だから敷設したマルチと畝の土の間に大きな隙間が出来てしまいます。
マルチには当然、作物用の穴が開けられていますからそこに風が入り込み、まるで帆船の帆が大きく膨らむ状態そっくりになるのです。さすがに乾燥による収縮までは計算出来ませんでした。
予てより”百姓”は百の姓(かばね)、即ち「百の職業」を持った人と勝手な解釈をしているイワン・アサノヴィッチは、今回の経験を基に「気象予報士」の”姓”をも加える事になりました。(笑)
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