NPOの田んぼづくりで、1ヶ月(6月3日)遅れの田植えをした。
当日はメダカの学校の小学生混じりの皆さんが田植えの応援・体験学習に来てくれた。
苦労して荒れていた田んぼの耕起を行い、畦の盛り土・締め固め、代掻きをしたところにやっとの田植えである。天気も上々。
しかし、小学生混じりの部隊で果たして田植えがやり切れるか、些か心配した。
ひとり当たりの手植え本数を指示し、声掛けに従い一斉に作業をする。列を揃えるため田んぼ の両サイドから綱を張る。
声掛けはメダカの学校の年輩の男性が指導に当たる。
しどろもどろと手植えの列が進んで行く。声掛けの男性の指導よろしく、やがて子供達のリズムが整い集中度も増し、作業も軽やかになって行く。
私はその光景を見ているうちに、丁度いま読みかけの本「日輪の神女(ひのかむめ):篠崎紘一著・郁朋社」の一節を思いだした。
【トヨたちは一列に並んで苗を植える 長老たちは、天に花咲け地に稔れと囃したてる 田の神と早乙女たちの神婚がいま進行し つつあるのだ 白装束の早乙女たちが、声を合わせて歌い出した…】
いま、目の前のメダカの学校の小学生たちは、恰も2000年前の卑弥呼の時代の白装束に身を包んだ早乙女たちの手植えのそれである。 眩しく、愛しい。
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