7月16日、新潟中越沖地震で柏崎市刈羽の東電原子力発電所内の付帯施設に被害が出た。
燃え上がる施設の黒煙を見て、多くの市民は驚愕したに違いない。
関連して若干の放射能漏れがあったと報道されているが、迅速且つ徹底した対策処理が成されるべきであろう。
しかし、私も土木設計業界に生きた人間として感じた事は、今回の柏崎刈羽原発に適用された耐震設計基準値は、あまりにも低すぎるのではないかと思われるのである。
一般の土木構造物の設計に際しても耐震設計基準値は存在する。
地震国の日本はそれがために土木工事費が国際的に比較して割高となっているが、仕方のないことである。
ではあるが、柏崎刈羽原発の事態は話しの次元がちと違う。万が一の事態を想定した設計基準の数値が計画されていなかったのではないかとしか言いようがない。
隠れ活断層云々などと、今になってボヤけたことを言う”エセ知識人”や『原発は絶対安全です』などと過去にコマーシャルに登場し、高いギャラを貰った有名人は金輪際、退散願いたい。
原発設計者は200万年間、地震らしい地震のないパリと日本は違うと言うことぐらいは、きっと承知していたはずである。
にも拘わらず間違ったコスト意識=利潤主義がこの事態を招いたと言っても過言ではない。
技術的正論は”間違いだらけのコスト意識”の前に原発に限らず、いつも沈黙させられていたのである。
政府当局・会計検査院を始めとした検査機関・電力・経済界は間違ったコスト意識はたっぷり持っているが、国民に対する安全意識はお付き合い程度にしか持っていない。
われわれ国民・勤労者は政府・経済界に愛されていない証拠である。
いまやこれに似た話は、身の回りの地域や職場に充満している。ミートホープを嗤っていられない。
まあ、よく頑張っておられるようです(笑い)。
農家の重労働を如何に軽減するか、農業はそんな歴史でしたでしょうか。無農薬栽培、すばらしいことですが、それこそ>自分の娘は嫁にやれない・・厳しさがあるようです。
一筋縄ではいかない農村です・・・。
確かに農業は一筋縄ではいきませんね?
農業保護税でもとって、農家直接補償をし、取れすぎた米は飢餓地域に国連を通して援助する…。荒唐無稽かも知れませんが、そんな方法しかないのではないかと、最近思うことしきりです。