何度か書いてきたことだが、あまりに身体の疲れが慢性化し、かつ症状が表面化していない場合、「ツボ」が体内のかなり奥に引っ込んでしまう。
いわゆる未病のときのツボの状態だ。
「引っ込む」という表現が適切なのか、僕には今のところ判断がつかないが、毎日のケアが適切になされている場合、「ツボ」は体表近くにあり、癒すことは非常に簡単になる。
ツボという言い方も不適切かもしれない。
僕は中医学で言うツボを探って施術をしているわけではないからだ。
その人にそのとき作用する場所が僕の感覚に現れるから、そこを観察するに過ぎないが、それが「ツボ」と一致することもあるだろうとは思う。
さて、先日お会いした女性は、前歯を抜いた頃から身体の不調がひどいという。
前歯の治療も順調ではない。
話から、抜歯をしたせいで身体に不調が出たのかと思いきや、向かい合ってみるとそうとも言えない。
むしろ、身体がしっかりしていれば歯の治療も良い影響を受けたのではないかと思われた。
ポイント、コリが奥深くにあるのは身体のどこをとってもであった。
そこは触れて確認してみないと彼女には意識できない。
このような場合には、奥深くから疲れがどっと出てくる可能性がある。
好転反応と言われるものだ。
それが激烈にならないようバランスよく、とは思う。
セッションが終わった瞬間には
「よくわからないが楽になった気がする」
程度の感想だったが、話も終えて立ち上がり歩き出すと、あれ?という表情を一瞬見せて、
「本当に楽になりました」
と顔を輝かせた。
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