岩場に入る前日。
指定された
『さがみこあたり』
にまず行っておく必要があった。
細かいことは伝えてこないので、相模湖を見下ろせる場所を選んでみた。
中央道を走行中に「与瀬神社前」と書かれた橋をくぐるので、気になっていた神社だ。
ただし、正式には「與瀬神社」らしい。
権現山山麓にあり日本武命(ヤマトタケルノミコト)を祀っている。
山梨から神奈川、埼玉方面への山岳地帯の要所には多い祭神だから、由緒は古いだろうとそこに寄ってみることにした。
隣にある慈眼寺という寺の参拝専用駐車場は多く目につくのに、神社用の駐車場が見つからない。
寺の駐車場を利用して良いものかわからず、神社まで歩いてすぐのところに停めようと上まで欲張ったせいか、今度は神社への道が見当たらない。
車を停めた場所と神社の間は100メートルほどだったが、寺に属する墓地によって遮られているのだ。
Googleマップを航空写真にしてみても、どこを歩いて良いのかわかりにくい。
結局墓地の中を歩いて、フェンスの隙間から神社へ続く階段の下に出ることができた。
神仏混淆の過去を物語る山門が参拝者を睥睨するかのように立っている。
犬を抱いた痩せた老人が階段をゆっくり登るのを追い越した。
彼がやってきた方向を見やると、長い参道になっている。
その参道の一部は僕がいつも中央道の車中から見上げる橋らしい。
そこからこの階段までまっすぐの道になっている。
車で参道を横切ったのに、上を目指すあまり通り過ぎてしまったようだ。
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