鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

ハダカに毛皮

2012-02-22 22:59:50 | Weblog
くもりがちな春っぽさ。


猫の日。この時期になると、いつも書いてしまうけれど、15年間一緒に暮らした三毛猫のこと。

ひとになつかず、大人しく、どことなく、おどおどした感じがして、静かな猫だった。
短毛種だったけれど、それは、それは、柔らかな上質な毛皮の持ち主で、お風呂に入るときなど、一緒についてくるから、服を脱いで、ハダカで、抱っこすると、サラサラとした感触が、肌にあたり、いつまでも、抱っこしていたいカンジだった。
でも・・・今時は、寒いから、抱っこしたまま、浴室へ。猫は、お風呂のフタの上で、ほこほこ。

毛皮の感触は、こんなにいいのなら、毛皮のコートはどうだろう・・・と思ったりするのだけれど、毛皮のコートが、毛皮のコートなのは、外側だけで、内側は、絹張りだとか・・・。
内側も毛皮なんだろうか・・・ハリウッドの女優さんが、アカデミー賞のレッドカーペットの上を、歩く前に、着てたりする高級そうな毛皮って・・・???

原田康子さんの小説で、主人公が、全裸に毛皮のコートだけ纏って、街へ出かけるってシーンがあったような気がするけれど、記憶違いかも・・・。
小説の舞台が北海道だったんで、いくら毛皮を着ていても、真冬の北海道で、毛皮のコート1枚ってのも・・・?
寒いよな・・・。
だから、この毛皮のコートの内側も毛皮だったのかなぁ・・・?と別にどうでもいいようなことを考える。

三毛猫は、ほとんどが女の子だから?毛皮の手入れも半端じゃない。
暇さえあれば、グルーミングに余念がない・・・っていうか、別に仕事をしなくても、一応、日々の食糧には、困らないから、優雅なものだ。

有閑階級(←こういうワードは、今も使われているのかどうか・・・???)が、気だるい午後を、気だるくすごすってのも、こんな感じか・・・猫的。

毛皮のハナシには、全く関係ないけれど、以前、身体の不調で、それ程、短くもないけれど、大して長くもない期間、自宅の陽の当たらない暗い六畳間で、終日横になっていたことがある。
そのとき、この三毛猫も暗い部屋で、ほとんど一日中、私の側にいてくれた。
この部屋は、テレビが、なかったので、気が向けば、ラジオを聞いていた。
某・国営放送の『みんなのうた』で、タイトルと内容は、全く覚えていないのだけれど、

『猫は、いつでも、きみと眠りたがってる・・・』

というフレーズがあった。

そうか・・・いつも眠そうだもんね・・・。

気だるい午後、猫を抱いて寝ていた・・・。
意外と幸福だったような気がする。


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