未熟なカメラマン さてものひとりごと

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写真日記 岡山県の名瀑 琴弾の滝を訪ねて 岡山県美作市滝宮

2020-08-26 22:39:34 | 
訪問日 令和2年(2020)8月11日

(重要文化財 長福寺の三重塔)
備前市吉永町加賀美の八塔寺ふるさと村を訪ねたあと、次の目的地、美作市の長福寺に向かいました。こちらには、岡山県で最も古い木造塔建築で、国の重要文化財に指定されている三重塔があり、以前から訪ねてみたいと思っていました。
寺の境内の外、山の斜面に建つ三重塔は朱色が際立ち、山の緑とのコントラストがとても美しく感じられました。



長福寺山門


小さな堀にスイレンが咲いていました


山門の鐘


ピンクのスイレン

長福寺は、奈良時代の開基で、明徳年間(1350年ごろ)真言宗の寺院になりました。
当初は真木山(まきさん)の山頂にありましたが、度重なる火災により昭和3年に寺院が、昭和26年に三重塔が現在の場所に移りました。
高さ約22m、鎌倉時代の建築様式を伝える三重塔は、鎌倉時代中期の弘安8年(1285年)に天台宗の円源上人によって建立されました。平成27年6月、杮(こけら)葺きの屋根が葺き替えられています。
寺院には木造十一面観音立像、絹本著色十二天像図、絹本著色両界曼荼羅図、絹本著色動明王像図など16点の国指定重要文化財が所蔵されています。



朱色が映える三重の塔、鎌倉時代のもので県最古の木造塔建築




塔の斜面の奥に立派な社殿がありました


雅で均整の取れた美しい姿にため息がでそうです


町を見下ろす高台にあります


もう少しアップで

(琴弾の滝)
次に向かったのが、本日一番の目的地、琴弾(ことびき)の滝です。滝は、天石門別(あめのいわとわけ)神社の奥側にあります。神社は、別名「滝宮神社」と呼ばれ、御祭神の鎮座は2000年も前に遡るという由緒ある歴史があります。
境内を歩くと、琴弾の滝方面の矢印が、神社拝殿に向かっています。滝との位置関係がよくわかりませんでしたが、案内のとおりに進むと、まず石段を登りお参りしたあと境内に矢印が続いています。
思うに、参拝者にお参りしてもらうための案内のようでした。遊歩道沿いの小川(滝の下流)に沿ってまっすぐ進むと、滝が見えてきました。落差は13m、すぐ下流に小さな滝もあり、セットで見ることができます。



「↑琴弾の滝」という標識に誘われて神社方面に


天石門別(あめのいわとわけ)神社でお参りをしました


御鎮座は約2000年余り前といわれ、開運招福の守護神


カエデが多く、秋は紅葉が楽しめそうです

早速、撮影と思いましたが、何ということでしょう。小さな子ども2人連れの家族が滝壺の前で水遊びをしているではありませんか。こちらに気づいても引き上げる様子もありません。これには参りました。でも決して非難はできません。このシーズンの川遊びと同じなのですから。ちなみに水着などでしっかり身を固めていました。
仕方なく、川下から人物が入らない位置で撮影し引き上げることにしました。
境内には、カエデがたくさん植栽されており、秋の紅葉シーズンはきれいだろうなと思いながら滝宮をあとにしました



滝つぼ周辺で水遊びをするファミリー


落差13mの滝は2段からなり、上の滝を雄滝、下の滝を雌滝と呼ばれています




岡山県を代表する名瀑です


滝から続く小川


覗くと小魚がたくさんいました

(上山千枚田)

最後の目的地、大芦高原温泉に向かうつづら折の山道を登っていると、カーブしたところで、美しい棚田が見えたではありませんか。予定をしていなかったので、なんだか得をした気分になりました。かつてこの上山地区には、8300枚もの棚田があったそうですが、すっかり減少してしまっていました。その美しい棚田を取り戻そうと、2009年から棚田再生への復興作業が本格的に始まり、少しずつ元の風景を取り戻しつつあるのだそうです。
棚田大好きの私ですので、ゆっくり散策したいところですが、時間がないので数枚のみ写真を撮ってあとにしました。



かつて田の枚数は8300枚あったと伝えられています


美しい棚田風景


神社がありました


休憩所から見る棚田

(大芦高原温泉・雲海


雲海、入口

最後に向かったのが大芦高原温泉雲海です。温泉入浴と遅い昼食を摂りたいと思っていました。コロナ禍の最中にも関わらず、第1駐車場は7割方埋まっていました。お風呂は、密になるほどでもなく、できるだけ人に近づかないようにしながら湯に浸かりました。ジャグジーの湯で体をほぐしていると、疲れはふっとび気分は最高です。口から出るのはご他聞に漏れず「シ・ア・ワ・セ」でした。
お風呂のあと、食事処で昼食を摂り、外に出て周辺を散策しました。大きな池の橋の上から、水面を覗き込むと鯉や白鳥がどこからともなくやってきます。このとき小銭を持っていなかったので、鯉の餌を買うことができずかわいそうでした。周辺には、バンガローやロッジが並び、高原の雰囲気満載です。
こうして本日の日程を終え、帰路につきました。



お風呂のあと、眺めのいいレストランで遅い昼食 そば定食にしました


食事のあと遊歩道を散策 これは奥池


雲海の外観


2羽のコブハクチョウ


何とも清々しい


水辺に咲いていた花


バンガロー付近から見る雲海


湖畔バンガロー
コメント
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