未熟なカメラマン さてものひとりごと

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2019(平成31)年 第13回 山陽道宿場町やかげの流しびな行列 3月24日(日)

2019-03-27 23:41:39 | 古い町並み
今年も被写体を求めて、矢掛町の流しびな行列を見に行ってきました。車は町並みの一番東にある観光駐車場に停めようと思いましたが、何と満車。仕方なく臨時駐車場の看板の案内にしたがって車を進め、とある公共施設に何とか停めることができました。

行列スタートの10時半には少し時間があり、久しぶりに周辺を散策することにしました。なまこ壁の路地を入ると、裏手に美しい白壁の土塀が続く一角がありました。そしてさらに細い路地もありました。
町並みを散策していると、以前と変わったな、と気付くことがあります。古い町屋をうまく利用した新しいお店が増えているような気がするのです。このあたりは、倉敷の本町通りあたりと似ていると思いました。



旧脇本陣裏のしっくいの土塀


なまこ壁と焼き板塀の細い路地


旧矢掛脇本陣高草家


通りを急ぐ人たち


テントが並ぶ出店会場 コンサートも行われていました。

やかげ郷土美術館周辺を散策し、矢掛本陣の通り(旧山陽道)に出てきました。うれしいことにちょうど行列がこちらに向かって進んでいるところでした。

すぐさま配役をチェックします。女びな役は新しい人でした。あとは昨年と変わらないようです。
行列の後は踊りが披露されます。場所は、本陣、脇本陣前など4箇所。それにしてもカメラマンの何と多いことでしょう。
多くが、望遠レンズを装着した立派なカメラを首からぶら下げています。うっかり被写体の後ろなどにいて、撮影の邪魔をしようなら、ベテランカメラマンから怒号が飛びます。こんなに緊張した撮影現場はなかなかお目にかかれません。

それに比べ、踊りはとても優雅です。行列の主体は、高校生や中学生です。それなりの上背が揃っているので、選抜されたのかもしれません。以前は高齢の方の参加もあったようですが、今ではほとんど目にすることはありません。もっとも深い編み笠を被っているので、正面から顔を拝むことはできませんが、手や指先を見るとわかります。
休憩中に、あどけない笑顔を見せる踊り子たち。その若さが、この催しを牽引しているのだと思います。後輩達にうまく引き継がれるといいですね。

ここでいったん、通りを離れ、テントが並ぶ出店会場に足を運びました。こちらは、先ほどと変わって、のんびり穏やかなムード。直産物、お土産、軽食などが軒を連ねています。カメラを持った人はほとんどいません。家族のお土産に、山菜おこわと、よもぎ餅を買って会場をあとにしました。


流しびな行列


整然と並んで静かに歩く姿が何とも美しい



中宮の君 坪井花美さんの華麗な舞


花を持つ美しい手


カメラマンの熱気がすごい


輪おどり


踊り周辺は大混雑です


休憩時間、級友が応援に来ていました。「よかったよ!」と声が聞こえてきそうです。


家族のねぎらいに笑顔がはじけます。


やかっぴ~も大活躍。女びなとの2ショット


後ろからみるとこんな感じです。

帰りに、国の重要文化財に指定されている旧矢掛脇本陣高草家を初めて訪ねました。まさに広いお屋敷でした。酒蔵で財を成した本陣・石井家とは対照的に金融業で財を成したそうです。土蔵が立ち並ぶ敷地の一番奥に、樹齢300年ともいわれる巨大なエノキがありました。係りの人の話によると、あの木が雷からこの家を守ってくれたそうです。ここに住人はいなくて、家主は東京から月に何度か帰って来られるようです。
これだけ広い家を維持管理するのも大変でしょうが、何としても後世に残してもらいたいと思いました。
行事は、午後からも流しびな行事が場所を小田川河原に移して行われますが、予定があったので今回はパスしました。今年のやかげ流しびな、お天気に恵まれて何よりでした。


高草家


天井に見えるのは防火用の砂籠です。


立派な梁です。


なまこ壁と蔵の戸。植木もきれいに剪定されています。


主屋を見通す


行列周辺以外はこのように静かで落ち着いています。


マンホールはやっこ

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