未熟なカメラマン さてものひとりごと

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上田宗箇流 野点席 第30回吉備真備公献茶会 岡山県倉敷市真備町 平成30年5月4日

2018-05-08 18:59:22 | 茶道
毎年5月4日に、倉敷市真備町まきび公園内で開催される、吉備真備公献茶会に上田宗箇流オール井原の一員として参加しました。
この献茶会は、奈良時代、学者で政治家だった吉備真備公の遺徳を偲ぶものです。
ゆかりの地、倉敷市真備町では、住民の親睦と茶道文化の振興を目的に平成元年から行われているもので、今年で実に30回目になります。例年の来場者は1200名にもなります。

上田宗箇流としては、3年ぶりの参加でした。
前日の3日に準備、当日は8時前に会場入りをしました。裏千家、表千家、上田宗箇流の三流派が茶席を設けましたが、上田流の茶席は、野点の長安の席で、委員会の人の話によると一番人気の席だそうです。
公園のツツジが見ごろを迎え、小さな谷の緩やかな水の流れが涼感を感じさせます。長安の席は、頭上をカエデの新緑が覆い、まさに自然を楽しみながらいただけるお茶は野点の醍醐味といってもいいでしょう。
ただ、前日に雨が降り、傾斜のあるこの席は地面に苔がびっしり生えていて、足元がとても不安定でした。
前回、立礼台の位置は一番高いところでしたが、お客さんから点前が見えにくいということで今回は逆に一番下に設置しました。

一席が60名で、40分毎10席を設けました。ただ、人数が多いため、お点前が終わるころにまだ後方の人にお茶が出ていないことがあったり、お茶を持っていったところ、「まだ、お菓子をいただいていない」ということもありましたが、それも時間が経つにつれてうまく回るようになりました。
一番のアクシデントは、途中で雨が降ってきたことでした。ちょうど私がお点前をしていたときで、中止しようか、このまま続けていいものかと迷いましたが、ハンカチを頭に載せたり、傘をさしたりと、動じないお客様を見て、もう迷うことはありませんでした。

井原や福山からのお客様が声をかけてくださったり、武家茶がめずらしいのか、お点前を熱心にご覧になる様子が、励みになりました。
また、OHKや地元ケーブルテレビの取材、伊東倉敷市長の水屋訪問もありました。
当日は、一日中、不安定なお天気で、最後までやきもきしましたが、スタッフ15名に、学生2名のボランティアを加えた総勢17名、10席を無事に終えることができました。

会場準備や後片付けに尽力いただいた実行委員会の皆様に、感謝を申し上げたいと思います。



まきび公園




まきび公園の代表的景観


受付 まだ余裕の表情です


新緑が美しい公園です


せせらぎにかかるカエデの若葉


この位置、意外とお客様の視線が気になりません


最初は緊張します


一生懸命点前を見つめる来場者







せせらぎの音に癒されます






頭上を覆うカエデの新緑


棗(なつめ)にカエデの若葉が映り込む




お花はコバノズイナとツキヌキニンドウ
コメント
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