平成の終わりは、令和の始まりは明るく希望に満ちた本を読みたかったのだけれど、
逆の本ばかり集まり、やはり新元号もこの路線で読み進めることになるのかな。
今日は図書館に行ったのですが、もういったい何を読んだらいいのかわからなくて、
おおそうだ、川上さん(弘美さん)の東京日記を久しぶりに読みたいなと棚の「か」の前で探すものの、
肝心の東京日記5がない。蔵書していないのか貸し出し中なのか。
それにしても、手にする本の作者がもうこの世にいない、
そんな場面が多すぎてなんというか悲しいしゅーんとした気分になります。
ではいつものように読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き出し、
あとは感想にも紹介にもならない雑文です。
ざざっと簡単に。
薄情/絲山秋子
いがなぜかやめられない。雪国のように除雪車もなければ雪捨て場もなく、雪かきの仕方だ
地元の人、都会から移住して来た人、とりあえず戻って来た人。
私は親も夫も転勤族で、生まれつきのよそもの気質というか、長く住めない環境が当たり前だったので、
もしもずっと定住の生活で、幼い頃からの友達や逃げる事のできない環境のもとで成長していたら今の私とは違ったテイストの、もっとまともな人間になっていたのではないかと考えることがあります。
リセットできない中で大きくなった人にはかなわない何かがどんと中心にあるような。
もっと輝かしい転校歴をプラスにもっていける人間だったらなぁ…って遅すぎ。
悪党/薬丸岳
カラン18年。名前やだいたいの値段は知っているが、薄給の身なのでもちろん飲んだことはない。
暗く辛く重い本でした。
半所有者/河野多恵子
じであった。
河野多恵子さんには個人的に借りがあって(勝手にそう考えているだけだけど)、
図書館でこの薄さに惹かれ中も見ずに借りたけど、
開いたら驚きの字の大きさ、紙は袋とじ、そしてたったの44ページ。30分もあれば読み終える。
この短さを一冊の本にするなんて無茶なことするなぁと思いきや、
いやぁ、読んで驚きの内容。悪い意味で。
あまりの不快感不愉快さにかえって読後考えてしまった。
河野さんは何を書きたかったのだろう。
夫の愛なのか、夫のエゴ丸出しなのか。
エゴだな、エゴととったよ私は。
そういう読み方をするとだからタイトルとなるのか。うーん。
この短さでこの深さにもとれるということは河野さんってすごい人なのか?
あまりに不快だと考えてしまうものなのですね。
死体格差/西尾元
らかの異常が起きていると考えられている。
令和の始まりはこの本を読んでいました。
考えることありません? 私なんてたまに考えてしまうのだけれど、
或る日突然家の中で夫が死んでいたらどうすればいいのか。
救急車は命を救うためであって、息をしていない人は対象にならないのではないか?
警察? どうすればいいんだ? 私疑われるのか?
解剖にも種類があるそうで、身元確認のための解剖、死因確認のための解剖、事件に伴う解剖など、
病院で病気で死んだなら医師がいるので死亡診断書を書いてもらえるけれど、
医師の診断のないはっきりとした死因がわからない場合は解剖となるそうだ。
たとえば私が三角山のどこかすみっこで死体となって発見されると、
心臓発作や脳出血で息絶えたのか、滑落して命に関わる致命的な怪我をして息絶えたのか、
自分で落ちたのか、誰かに突き落とされたのか、それともまさかの毒きのこを拾い食いしたのか。
解剖はきまりがあって内臓や悩を全部体外に取り出すのだそうな。
それを考えると、病院で死ぬのがいいのかなぁ。選べないけれど。
佐野洋子対談集 人生のきほん/佐野洋子 西原理恵子 リリー・フランキー
と思ってたみたいですよ。それで家に入れて、最後、死ぬまで息子と娘との四人家
今回読んだ本の中で一番希望というか力強い本でした。
佐野さんの本は何冊か読んでいるけれど、今回の対談でいままで読んできた本の内容が集結納得というか、
ばらばらだったパーツが集まってきた感じ。まだ完成ではないけれど。
リリーさんの(私は泣いていますではなくて)東京タワーは珍しく私買っていて(すべて図書館というわけではない)、
正直あまりピンとこなかったのだけれど、この対談を読んでからまた読み直すときっと違ってくるのではなかろうか。
探してみよう。どこか奥の方にある気がするけれど、処分してなければよいのだが。
文学ムック たべるのがおそい vol.5
う~ん、ついていけませんでした。
以上、もっと明るく喜び溢れる本を読みたい264回目でした。
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