ちょっとした経緯からグリム童話を読むことに。
幼児向けの絵本を一冊と、大人向けというか、完訳版を一冊。
だいぶ前にブームになり知っている方も多いと思いますが、
グリム童話は結構シビアな場面が多く、一般的な子供向けの話はそこのところをかなりカットしてあります。
ディズニーのあの映画で血まみれどろどろの靴や(ガラスではなく金の靴となっていた)、
真っ赤に妬けた鉄の靴を履き死んで倒れるまで踊らされる継母の姿を出すと、
もう違う種類の映画になってしまうし。子ども泣き叫ぶし。阿鼻叫喚劇場。
で、私はグリム兄弟が書いた話だと思っていたのですが、これ違うんですね。
グリム兄弟が集めたドイツに伝わる古いお話がグリム童話なんですね。
ドイツの柳田國男みたいな感じでしょうか。
私が探していたお話は「金のがちょう」なのですが、
だれでも知っている「赤ずきんちゃん」の挿絵がかなり気に入りまして。
どうです、この表情、今にも「ふっ」と鼻で笑う音が聞こえてきそう。
片方の口角を上げ振り向くその姿は小悪魔赤ずきんちゃんでしょか。
話の内容は、一般的な赤ずきんちゃんの話とあまり変わりはなかったけどキャラのイメージがね。
それと、気にいった話がもうひとつ。
「怖さを習いに出かけた男の話」というのですが、
これが可笑しい。訳しかたのせいもあるのかなんだかとっても落語っぽい。
ぞっとするってことを覚えたくてたまらない男の話なんだけど、今風にいうならかなりアブナいタイプ。
そう、どういうわけかこれはドイツ版落語だなと思える話が多くて意外にも笑ってしまった。
笑うと言えば・・・。
「きんのがちょう」を変換したら、「筋のが超」と変換されてしまいます。
私にとって、いえ私のパソコンにとって「きん」は「筋」なんでしょか(笑)。ちょっと物悲しい(笑)。
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