毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

白金ダムに泣き白金不動の滝を見る

2009-04-30 21:35:35 | ささやかな小旅行
APT(あんぽんたん)な母娘のささやかな小旅行の続きです。

さて、
美瑛の迷丘で悲鳴をあげた私達。
もう今度は迷わないぞっ、
絶対すんなり目的地へ到達するぞっと、
鼻息荒く写真も撮らず、
ひたすら地図&道路標識にかぶりついて走っておりました。

実際、
国道237号から道道966号を、
ずんどこ真っ直ぐONLY YOUですから、
まず間違えるはずないのです。
横道にそれて、
ちょいと欲を出すからいけないのです。
(山では欲で動かないんですけど)

でもね…

私の中の何かが叫ぶのです。
『ダム見たいっ、滝見たいっ、行かせてちょっ』

それでも、
美郷不動尊はとりあえず諦めまして…

白樺街道をひた走り、
途中にある白金インフォメーションセンターに寄りまして。
ここでおにいさんから滝情報をしっかり教えていただきまして。

情報を仕入れたら余裕が出てきまして。
欲も出てきまして。

『よしっ、白金ダムに寄ってから滝行こうっ』

インフォメーションセンターでダム情報も聞けばよかったんですけど…
後の祭りってやつですわ。

白金ダムを甘く見ちょりました…




これがゲットしたマップなんですけどね。
下左のPがインフォメーションセンター駐車場。
966号を横断、駐車場から直進すると、
白金ダムに向かう353号となるのです。
分岐を左に折れたらダムよね。

ところが…
この分岐が見つからないっ。
いえ、
正しくは見つけたんです。ちゃんと。
でも、まさかそれが正しい道だとは思いませんでして…

未舗装の細い、やっと車1台分のジャリ道でして。
てっきり作業道だと思い込んだのです。
標識もないし。
ところがどすこい、これだったんですわ…

思い込みとは恐ろしいもので、
山なら細い踏み跡分岐にも細心の注意を払いますが、
観光地なら舗装道が当たり前と思っていたんですわ…
驕りですな。

私達母娘は、
何故かダムに思い入れがありまして(爆)。
ダム湖でじゃなく、
ダムの、あれ何て言うんでしょ、
どでかいコンクリートの壁?提?堰き止めるやつ、
通じるでしょか??
あれに無性に興奮するんですわ。

昔、スーパーファミコンでね、
ゴエモンインパクトに乗って、
敵に占領されたダムを救いに二人で戦ったんですわ。
以来、
ダムの巨大な堰を見ると、
なんだか正義感がむらむらと(笑)。
村人達を助けに行かなければとね(爆)。

助けて貰わなければいけないのは私達母娘でして(汗)。

なんだか上富良野が見えてきたぞっと…

結局白金ダム探訪は幻となりました…
リベンジに密かに燃えております。


さぁこうなると滝ですわ。

私が今回一番見たかったのが「白金不動の滝」でして。
これだけは外せないし間違ってなるものですかでして。

元の966号に戻り、
おにいさんの教えと、
吐夢さんのHPの教えを何度も念じ?、
見落とすな、通り過ぎるなと、
血なまこ、いえ、血まなこで標識&入り口を捜しまして。

慎重になりすぎ、
一度ひとつ手前の駐車帯で『ないわないわ』
その後ちゃんと、
進行方向左手に「白金不動の滝」の小さな標識と、
「白金不動の滝」のバス停を発見。

ここだっ。ここに間違いないっ。

でもね、
肝心の滝への入り口が見当たらないのですわ。
バス停の端っこに邪魔にならないよう車を停め、
周辺をしっかり見回しても見つからないっ。

こうなりゃ足で探しましょと、
娘を車に残し、
入り口探しに走り回りまして。

するとね、
えへへっ、私見つけましたわ、滝への道を。




これです。わかります??
バス停奥、
写真の中央に雪の中に石碑がちらっと見えるでしょ。
雪の上に、
かなり古い踏み跡もありまして。

車に戻り娘に報告。
私:『あった、見つけたぞっ!!
   でも雪道じゃ。どうする??』
娘:『雪なら埋まるんじゃないの??』
私:『雪は締まってるからずぼぼにはならないけど、
   あなたこんな道慣れてないでしょ』
娘:『あなたが行くなら私も行くっ』
おいおい…命託されてもな…

まずは様子を見て状況判断して決めましょと。
二人とも足元はスニーカー。
滑れば即中止です。

娘のために雪山にがつがつケリを入れ足場を作っておりますと、
『やめてぇ~、雪かかるってっ』と悲鳴が。
なんてごもっともな意見でしょ(笑)。




娘のためにケリいれた愛の足場(笑)。
ここを乗り越えますと、



先はこんな状態。
そして耳を澄ませば滝の音が聞こえるっ。
近いっ。
この突き当たりだなと読みまして。

私はこのような道には慣れていますし、
林の中も怖くはない。←いえ、ほんとはいつも怖いけどね。
娘がコケないか、グネらないかが心配でして。

さすが我が娘、
多少は滑るものの、
きゃぁきゃぁ騒ぎもせず、
真剣に我が身を守ろうと歩いておりまして。

何分ぐらい歩いたでしょか。
徐々に滝音が大ききなり、
目の前に大きな滝が現れまして。




白金不動の滝です。




横にあるのは新四国八十八ヵ所のお地蔵さんでしょか。
娘の顔にも達成感でして。
やった、この目で見たぞ、不動の滝。
満足満足なひとときでした。

戻り道も気を抜かずにど真剣。




瀧不動明王。
やっぱり剣に炎ですわ。
ここでお礼を言いまして。




雪に埋もれたお地蔵さん。
ん??今見たらこれ割れている??
雪が解けたらここ八十八ヵ所も歩いてみたいですわ。
…クマ看板ありましたけど。




満ち足りて振り返る。ぐふっ。

インフォメーションセンターのお兄さんが言っておりましたが、
ここはなかなか見つけづらく、
見落とす人も多いそうです。
バス停の奥ですからっ。
って雪が解けたら遊歩道になっているはずです。

なんだかアドベンチャーな白金不動の滝だったのでした。

さあ、次はもうひとつの滝、
APTな母娘は気合を入れて白髭の滝を目指したのでした。
↑まだ行くってかい?(笑)。