毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

非情階段…

2009-02-24 21:31:31 | パワーアップな日々 2009



いやぁ、ひどいヨメにございます…

毎日理学療法室に通い、
リハビリ訓練を続けているのですが。
『今日は階段をちょっとやってみましょう』と。

部屋の奥、
ちょいと倉庫っぽいところに、
練習用の5段ほどの両手すり付き階段が鎮座しておりましてね…

それを見た途端、
『あ、天国への階段だ』と…

いったいなんでここでツェッペリンが浮かんでくるのか…
いかん、いかんでして…
打ち消しても介助されながら上って行くじじさまのバックに、
ツェッペリンが流れて、
まるでじじさまが昇って行くようでして…

ここまでは不謹慎なヨメにございましたが…

上りがあれば下りが待ってるわけでして…
ほら、
山も坂も階段も下りるほうが難しいでしょ。
じじさま、無事に現世に還ってこられるか、
いえ、
コケずに足が絡まらずに下りれるか…

ここで衝撃が走りまして。
予想外の展開に。

私は一段一段慎重によろけながら下りてくると想像してたんです。
ところがじじさま、
通常の、元気な人のように、止まらずに下りてこようとするっ。
右足の一歩で一段、
左足は次の段へ向かって下ろそうとするっ。
おまけに手はついてこない…
足よりも後ろの位置にしがみついたままでして…
無理だって…

自分の体の状態や筋力を考えたら絶対やらないって。

びっくりして療法士さんに聞いてみましたら、
療法士さんはお見通しでこうなるのではと予測していたそうで。
現在のカラダではなく、
過去の記憶で下りようとしただけなんですって。

つまりじじさまは、
現状を把握出来てないようでして…

毎日介助ありで歩く練習をしていますが、
歩くことに関してはうまく歩けないことは、
既に自分で分かっているけれど、
今日みたいにひょいと階段となると、
入院以来初なので、
気持ちだけで下りようとしてしまう…

これってすっごい衝撃でした…
お年寄りにはよくあることなのだそうです。
いやぁ、
なんでも私の感覚で考えたらいけないんですね…