毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

小樽海岸自然探勝路~赤岩山・下赤岩山

2008-05-06 21:20:20 | 小樽

いやぁ、何日も引っ張ってますが、今日で最終回に出来るか?(笑)。

昨日は山中海岸・チャラセナイの滝~出羽三山神社の分岐まで書きました。



これですね、この分岐を「赤岩・祝津方面」に進むんです。
でね、私この先の道をナメてたようでして…
この先、赤岩山山頂の前にある352mピークまで、
標高差200㍍を上るんですよ…
ゆっくり歩けばたいしたことはないと…
自宅での計画でもあまり気には留めていなかった…

ところが、
実際2本(唐門~オタモイ海岸~唐門、出羽三山神社~山中海岸~出羽三山神社)の上り下りを繰り返したあとのカラダには、責め苦なんです…
歩いても歩いても、歩いても歩いても、上りが続くんです…
ゆっくりなら歩けていたのが、
そのうち休む回数が多くなり、
何度も足が止まってしまい…く、苦しい…

せめて眺めでもよければ気が紛れるし救われるんですけど、
眺望はほぼ無し。
黙々と歩くしかないんです…
カタクリの時期も終わりのようで、



枯れていないカタクリは僅か、殆どが私のようにぐったり枯れ始めている…
(ああ、私ってやっぱりタフじゃないんだわ)と意気消沈。
今後、もっとロングロングな上りの山はどうしたらいいんでしょ…

で、なんとか352ピークを越えたのか、平坦な道も出てきまして、
さらに、



道に石・岩がごろごろ現れましてね、これは山頂近くに来ているぞと。
心も足も軽くなったところに、
藪から棒、



いえ、藪から鉄塔が見えましてね、もう、ひゃ~っでした(笑)。
でね、本来の道はこの鉄塔から外れてるんですが、
踏み跡発見、こりゃ鉄塔に続いてるだろうなと予測、
ずんずんササを掻き分け進んで行きますと、
じゃ~ん。



鉄塔真下に到着です。
小樽の町からよく見える、あの赤岩山山頂のアンテナ群の真下にいるわけです。
藻岩山の鉄塔の真下っていうのも結構嬉しいんですけど、
遠くから見てもはっきりわかる場所にピンポイントで立ったっていうのは、
単純な私にはなかなか快感です。
いえ、自己満足なだけなんですけどね(笑)。

ここまで(山頂標高371.1㍍)来てしまえば、あとはロングな上りから解放です。
このアンテナ群をちょいと越えたあたりで、
ぽかっと草地のベンチが現れまして、
おお、展望台です。



素晴らしい眺めですが、ちょいと霞んでいるのが残念。
手前からツルカケ岩、窓岩、竜ヶ岬(崎?)、余市湾、古平町です。
軽く休憩後、この展望台横の道から赤岩峠を目指します。
目指すはずなんですけど、突然足元に崖が…



ぴぇ~ですっ。
柵、ありません。背中押されたらサヨウナラです。
でも、見事に美しすぎます、この海の色、ベージュの土と新緑。



足が膝がわなわな…怖すぎる…
市原悦子や船越英一郎、片平なぎさがポーズをきめていそうな…
真っ青になりながら写真を撮り、
美しすぎる景色に別れを告げ、この先の道を進んだのですが、
やがて踏み跡が細くなり、ササを掻き分け…
あれ?、この道で合ってるの?と不安になり始めたところで、
ぽこっと抜けたのですが、なんとさっきの展望台でして…

??どうして私戻ってきたの??
ひょっとして、分岐を見落とした??

再度、あのベンチの横の崖の道、見落とさないよう、
私も落ちないように注意して分け入ります。



ぴぇ~、また来てしまった…
踏み跡を見落とさないよう気をつけて、ササを掻き分け進んだのですが、
やはり先ほどと同じ展望台にぽこっと出た…

え?正しい道はどこなの?私はこの崖っぷち周りから脱出できないの?
なんでこんな怖いところ、2周もしてるわけ??

そういえば、この展望台に来る道の途中にショートカットがあって、
道が交差していた…そっちが正しい道なのかなと。
私の手持ちの地図ではベンチから直進になっているのですが、
帰宅後別の地図を見ると、ベンチから戻るようにUの字にカーブして続いている。

私が2周もした崖の道は、
「三つの岩塔」と呼ばれる、上の写真の撮影&ビューポイントだったんですね。
得したような、怖い目にあったような…
正しい道に気がつき戻りまして、
あとは赤岩峠に向かってGOです。



ぐんぐん下ります。
(お風呂にでも入ったの??)っていうぐらい、
色鮮やくっきり澄んだアカゲラが。
こんなに白・黒・赤が際立ったアカゲラは初見です。綺麗でしたぁ。

出口近くに、



カタクリの群生が。こちらはまだ多少咲き残ってました。

赤岩峠に到着。



証拠写真(笑)。



ここから赤岩海岸へ下り、極め、中赤岩、
東大壁を見るつもりだったんですけど、
この道も通行止、頑丈にバリケードがしてありました。



年季ものの看板。
この赤岩峠からお堂を通り越しますと、
下赤岩山、尾根左手は絶景、絶景の連続です。



ここはロッククライミングの名所でもあります。



どこを見ても、



うわぁの連呼。

遊歩道の柵を越え、いたるところに、



岩塔へ続く道が。
岩肌にクライマーさんがいないことを確認して、



ちょいと先端近くまで行って見ました。



ぶるぶるぶる~。
オタモイ方向を見ると、



赤岩山の鉄塔です。さすがピンポイントでわかる(笑)。



こんな岩塔登っちゃうんですから、クライマーさんは凄い。
この日は女性らしき声が下から響いていました。
もしも私の足元の石が落ちでもしたらと考えたら、
恐ろしくてそばにも寄れません。

おお、不動岩稜先端の石仏に、



カラスが止まってる…






テーブルリッジ(だと思うんですけど)切れ目手前の岩のテラスにへばりついて一枚。
あの先端の日和山灯台まで歩きます。



岩の上の石仏さん。

どうやら私、緊張・興奮しすぎたのか、下赤岩山頂標識取り忘れました(笑)。
いえ、ほんと、絶景と死の背中合わせみたいな景色でしたからぁ。
ちなみに左手は断崖絶壁、奇岩、巨塔の連続ですが、
右手は88ヵ所のお地蔵さんが並んでおります。

絶景地帯を抜けると、



先程書いた「白竜大権現胎内巡り」の入り口の鳥居です。
安易な入山を拒むように、



倒木が…

 


絶景とは裏腹な寂しげな道を抜け、



小樽海岸自然探勝路の終点です。
めでたし、めでたし。何キロ歩いたんでしょ。
ホテルノイシュロスの奥に出ました。
小樽海岸自然探勝路はここで終わりですが、
私はここで終りません。
さらに端っこを目指し、デカいザックでぽこぽこ歩いたのでした。