築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

まだ塩釜~

2024-10-10 09:00:41 | Weblog


休市明けも塩釜に大西洋ボストン・カナダ産のジャンボが中心で本数もけっこう多めにありました。
津軽海峡の釣り物もありましたがこちらは本数は少なめ。
ただそれを補えるほど塩釜の旋網漁が品物も良くなってきてますし、ジャンボも時季なので
十分に良いマグロ・・・太平洋と大西洋の良いマグロが一緒に出てしまうことがなんとも
もったいなく感じてしまいます。
塩釜の旋網漁はヤケ、大西洋ジャンボはもり傷とどちらにも「欠点?」的なものはあるのですが、
同じような値段帯だと考えると、脂ならジャンボ、味なら塩釜?という感じになりますかね~??
といっても、大西洋ジャンボも十分に美味いんです!ただその「旨さ」がちがうんですよね。
近海のマグロはなんといってもアミノ酸の旨さ!近海とジャンボの一番の違いは
「酸味」だと個人的に思ってます。
一般の方と話していても意外と「酸っぱいマグロが好き」という方、多いんですよね。
近海などの太平洋本マグロと、ボストン・カナダ産などの大西洋本マグロは市場内では
同じ「本マグロ」で分類されておりますが実際は腹の形なども全く違うので、厳密には
メバチやキハダ、インドなどと同じくマグロの中で違う魚種になると思います。
地中海マグロも大西洋と同じですね!
ちなみにそのような大西洋本マグロを昔の市場内では「ジャンボ」で統一されてました。
今は天然のスペイン産とかあまり来なくなってしまったので地中海のでかいの自体が
少なくなってしまったんですが、昔は外国産のでかいのはみんな「ジャンボ」だったな~笑
地中海の天然本マグロ・・・デカくて脂薄くて骨がめちゃめちゃ固く卸すのが大変だった記憶しかありません(^^;)
朝っぱらから300キロクラスのスペインとか卸させられると1日分の仕事した感じがあったものです。。

と昔話はそれくらいにして笑

今日も塩釜の旋網漁のマグロは良く出てますよ!!



ジャンボも良かったですが、今の塩釜だとどうしてもこっちを仕入れてしまいます(^^;)
個人的にはジャンボも好きなんですが、でもこの塩釜見ちゃうとなぁ~という感じです。。

あとは漁獲がどれくらいか??
たしかジャンボも11月は枠がなかったような・・・・