築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

小さいですが・・・

2020-08-03 09:16:37 | Weblog
やっと梅雨明けした関東。
いきなり暑くなると体が慣れていないので堪えますよね。
とはいえ、築地と違って空調のバッチリ効いた豊洲市場。
築地の時は仕事でしっかり汗をかけていたのでその後、外に出ても
特別体がキツイとは思いませんでしたが、やはり一日中冷房の効いたところにいるというのは
体にはあまり良いことではないんでしょうね。実感します・・・

しかし魚にとっては良いことばかりですので、犠牲は人間で(笑)

でも築地を思い出すと魚の管理は本当に気を使いましたね~
とにかく早く冷蔵庫へ入れようと、段取りをセリに行く前からしていったりして。。
どーもこの豊洲は建物自体が寒いのでそういった部分は築地の時よりは
神経質でなくなったと言いますか・・・

しかし市場は環境良くなっても、産地からくる過程ですよね。。気を付けていただきたいのは・・
今日数あったインド・・・全体的に鮮度が良くなかった~~
魚を下付けするとき、私は必ず腹を見ますが、腹の中、そして皮目と印象として
「魚が古い・・」
遠く南半球でも鮮度の良い物は全然鮮度良いので、単純に輸送に時間がかかっているか
現地の船が早く魚を水揚げしなかったか・・・ですね。
船も漁をしていて魚が捕れればすぐに港に戻るわけでもなく、基本船に明けがあれば
イッパイにするまで粘ることが多いようで。。
一回一回の往復の燃料代か、燃料代がかかっても捕れたらすぐに港に戻って水揚げするか?
そのまま船がいっぱいになるまで漁を続けるのか??難しい判断だと思いますげ・・・


ということで今日はインドは全体の1割程度、下付けしました。
本マグロは近海の津軽海峡と魚体は小さめですが旋網マグロ、
そして大西洋ジャンボが数本という、、そんな状況でした。


そういった中で、脂を狙うなら大西洋ジャンボ化天然インドの2者択一状態に。
ただでさえ良い物が少ない天然インドにもともと本数が少ない大西洋ジャンボ。
高いのは目に見えてました・・・・

残るは塩釜の旋網の身ということで脂の薄い旋網の中からさがしましたよ~
魚体は50キロ台と小ぶりですが



しっかり脂出てます(^^)
今の近海でこれだけ脂見せていれば十分に合格点かと・・・思います(^^;;)
自画自賛ですが(笑)

この時期は本当に、マグロ屋さんは難しいです。。。