炎天・猛暑の高原にハギの花が揺れてます。
「奥の細道」で芭蕉が庄内から越後に入り、市振(今の糸魚川)で一宿したとき、ふすま越しに聞こえた遊女らしき連れのヒソヒソ声……(「えんぴつで奥の細道」176・180頁)
えんぴつで綴る「奥の細道」に吹く蕉風
葉に混じって、細かい花が、細い枝に点々と綴って咲いている様は、秋の風情として、古来から想いを託して詠まれている。
縦横に咲き乱れている「乱れ萩」、落花の「こぼれ萩」、清楚な「白萩」、野の「山萩」など。
風綴り⑰ <萩に想いを>
・ぬれて行く人もおかしや雨の萩<芭蕉>
・萩の露米つく宿の隣かな<芭蕉>
・しら露もこぼさぬ萩のうねりかな<芭蕉>
・風色やしろどに植る庭の萩<芭蕉>
・さをしかの喰こぼしけり萩の花<一茶>
・しら萩は咲くよりこぼすけしきかな<蕪村>
・萩の風何か急かるゝ何ならむ<水原秋櫻子>
・雨の庭萩起し行く女かな<尾崎紅葉>
・旅に出て人妻小萩も跳びて超ゆ<平井さちこ子>
・さむざむと独りの道よすがれ萩<渡辺圭子>
万葉集には141首が収められている。そのなかから……
*わが背子が插頭の萩に置く露をさやかに見よと月は照るらし(巻10-2225)
*雁がねの初声聞きて咲きでたる屋前の秋萩 見に来わが背子(巻10-2276)
*萩の花咲けるを見れば君に逢わずまことも久になりにけるかも(巻10-2280)
揺れ萩にピント合わす連写音
タニシがアブ句を噴いた。
暦では立秋で、秋の七草の萩が早咲いていますね。
実生活では猛暑にうだりながらも、たにしさんの写真に秋の爽やかな風を感じます。
でも、写真を撮る時の、風だけは困りますが…。
水車は風流さを感じますが、そば粉を挽くのは石臼の方が美味しいとは知りませんでした。
情報ありがとうございました
当地は台風7号の余波で一日雨でした。
続いて8号、9号と四国・九州を狙っているようです。愛媛は台風の通り道ですね。
風を撮ろうとしているタニシにも、
台風はご遠慮願いタイです。
風の通り道に立って、風の行方を詠む。
いま気になる風は、格差弱者の切捨て、
行政・公務の倫理性欠如です。
市民から委託された税金をネコババして、余って始末に困って焼き捨てた(岐阜県)なんて、言語道断ですね。