たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

特別展「書聖 王羲之」東京国立博物館・平成館で観賞

2013-02-15 22:11:20 | 展覧会・美術展

書を芸術にした男――と称される「王羲之」
書道をやる方々にとって書の神様的存在。
門外漢には、その凄さがよく分からない。
教科書で見た記憶のある人もいるでしょう。

 その「王羲之」の特別展が、
東京・上野の東京国立博物館平成館で開かれています。
(主催:東京国立博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション)
毎日新聞社企画の特別鑑賞会が14日の、夕刻からあったので参加しました。
特別展「書聖 王羲之」公式サイト
http://www.o-gishi.jp/
開催日は2013年1月22日(火)~3月3日(日)まで。

 配布のパンフから紹介します。
4世紀の中国・東晋時代に活躍した王羲之(おうぎし、303~361、異説あり)は、
従来の書法を飛躍的に高めました。
生前から高い評価を得ていた王羲之の書は、没後も歴代の皇帝に愛好され、
王羲之信仰とでも言うべき状況を形成します。
王羲之の神格化に拍車をかけたのは、唐の太宗皇帝でした。
大宗は全国に散在する王羲之の書を収集し、宮中に秘蔵するとともに、
精巧な複製を作らせ臣下に下賜して王羲之の書を賞揚したのです。
しかし、それゆえに王羲之の最高傑作である蘭亭序は、
大宗皇帝が眠る昭陵に副葬され、
後世の人々が見ることができなくなりました。
そのほかの王羲之の書も戦乱などで失われ、現在、王羲之の真蹟は一つも残されていません。
そのため、宮廷で作られた精巧な複製は、王羲之の字姿を類推するうえで、最も信頼の置ける一等資料となります。
この展覧会では、内外に収蔵される王羲之の名品を通して、王羲之が歴史的に果たした役割を再検討いたします。



 展示の構成は次のようになっていました。
 第一章 王羲之の実像に迫る
世界で十指に満たない精巧な唐時代の摸本から、選りすぐりの名品を特別公開。
 第二章 さまざまな蘭亭序
王羲之の最高傑作「蘭亭序」、名家に所蔵されていた由緒ある臨本や拓本を展示しその来歴などを読み解く
 第三章 受容と展開
清時代になると、王羲之を中心とする法帖の流れに疑問が持たれ、帖学派と石碑による碑学派が対立。王羲之神話は崩壊し、中国の書の流れは大きく変貌と遂げていく。
展示総数は163点。


 爺が興味を引いたのは、
ビジュアルっぽく展示されていました蘭亭序ですね。
王羲之が書いた書道史上最も有名な書作品とされているこの書は、
353年(永和9年)3月3日に名士41人を別荘の蘭亭に招いて、
曲水の宴が開かれます。
そのときに作られた詩集の序文に書かれた草稿が蘭亭序。
王羲之はこれを書いたときに酔っていたので、
後に何度も清書をしようと試みたが、
草稿以上の出来栄えにならなかったと言い伝えられています。
28行324字から成っています。

 作品を見ながら手を動かし文字を書く老婦人など、とにかく列は遅〃として進みません。
解説のイヤホンをじっと聞き入って動かない青年もいます。
日本で王羲之がこれほど関心を持たれていたとは、意外というよりびっくりでした。
本家の現代中国では「王羲之信仰」は残っているのだろうか。
いずれにしても、とにかく疲れました。足が棒になってしまいました。

 えっ、たにしの爺は、どうして行ったのかって??
それはまぁ、付き添いを兼ねての、ブログのネタ探しってところです。
深くは追求しないでください。上げ底の知識のぼろが出ます。

 こちらで展示の模様など少しは分かります。<上野・浅草ガイドネット>
http://museum.guidenet.jp/spresent.php?id=385

 最後に、こういうブログを発見しました。
楽しくっていいね。
http://china-junichiro.blogspot.jp/2013/01/blog-post_28.html
 爺の発想は楽しくなくてゴメンね。

東京国立博物館HP http://www.tnm.jp/