お盆休みは、やっぱり映画ってことで、
かねてから気になっていたイタリア映画の
「ボローニャの夕暮れ」を銀座シネパトスで観てきました。
今日が最終日ということで、初回から8分の入りのようです。
中高年の単独ご婦人が多いようです。
パンフレットの惹きコピーは……
「生きていくって、寄り道ばかり。
第二次世界大戦下のイタリア・ボローニャ。
ある家族の再生を通して綴られるのは、
ほろ苦くも温かい、人間そのもの。」
第2次世界大戦前夜のボローニャ、
高校の美術教師ミケーレ(シルヴィオ・オルランド)。
同じ高校に通う17歳の娘ジョヴァンナ(アルバ・ロルヴァケル)。
美しい母デリア(フランチェスカ・ネリ)の3人家族。
貧しくもつつましく幸せに暮らしていた。
引っ込み思案のジョヴァンナに、父は何くれとお節介をやく。
教師の役得でボーイフレンドにも取引をする。
そんな夫と娘に母の視線は冷たい。
パーティでは生き生きとダンスに興じる美しい母デリア。
見つめる夫と娘。突然、ジョヴァンナが狂乱状態に。
一家の悲劇の予兆の始まりだった。
ある日、ミケーレの勤める学校で女子生徒が殺害され……。
激しくなる戦争、イタリア・フアァシズムの嵐が市民を襲う……
一家の再生は……えっ、これでいいの、少し納得できないよ。
同じ17歳の女子高校生でも、イギリス映画「17歳の肖像」のヒロイン・ジェニー(オードリー・ヘプバーンの再来と言われているキャリー・マリガン)も同じように父親に溺愛されても、自己責任と自立心に満ちている。
それに比べ、この映画のヒロイン・ジョヴァンナは対照的だ。
観おわって一言。
何でこの映画が気になっていたのか、思い出せない。
きっと題名の「ボローニャの夕暮れ」に惹かれていたのでしょう。
ソフトなセピア色の画面で、内容は重く後を曳く映画です。
もう一言。ストーリーの展開と字幕のテンポが速すぎて、
なかなか集中できない2時間3分でした。
違う映画にすればよかった。