たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

「2011年 報道写真展」を見てきました。

2011-12-20 23:37:53 | Journalism

日常が壊れて、海に消えて、残された惨状の凄まじさに息を呑む。
3月11日の東日本大震災発生と再生の記録――
「一瞬を切り撮った」約300枚の報道写真が一堂に。

今年一年の出来事をニュース写真で顧みる、
第52回「2011年・報道写真展」が16日から25日まで、
東京都中央区の日本橋三越本店本館で開かれています。
今年の日本新聞協会賞を受賞した毎日新聞社の手塚耕一郎記者の
東日本大震災の津波発生を空撮した
「3・11 大津波襲来の瞬間」の特別賞を含む協会賞と部門賞(7部門)など。
東京写真記者協会(在京新聞、通信、放送・NHKなど加盟34社)の報道カメラマンが撮影した写真です。
東日本大震災関連の写真が会場を圧倒しています。

想像を超えた津波の威力を、
さまざまな場所と時間の「一瞬」が大型写真で並んでいます。
それまでの日常が消えた跡の、凄まじい残がいと光景は、
今後何年過ぎても、忘れるものではないでしょう。

なお、写真展にはサッカー女子W杯で優勝した日本代表(なでしこジャパン)や
世界一電波塔のスカイツリーなども並んでいます。
すべての日本人に見てもらいたい展覧会だと思います。

2 コメント

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今年も残りわずかとなりました (ティアラ)
2011-12-27 01:35:47
こんばんは。
偶然にも知り合いが第52回「2011年・報道写真展」に行ってきたそうです。
かなり混雑していたそうですが、3月11日の東日本大震災関連の写真の数々がとても印象深かったと言っておりました。
被災された方々の日常が戻るのは、まだまだ多くの時間を必要としていますが、少しでも多くの希望と光が見いだせることを祈るばかりです
今年もタニシの爺様のブログを楽しませて頂きましたありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい
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ありがとう (管理人の爺)
2011-12-27 06:48:13
ティアラ様
度々のご来訪ありがとうございます。

「報道写真展」は例年、見るようにしています。
やはり会場で目を引くのは、戦争、事故、災害など、不条理な現場写真ですね。
東日本大震災の写真記録が、「不条理な現場」と言いえるかといえば難しいです。
しかし、すべてを奪われたものにとっては、不条理というしかないですね。
まして、東京電力福島原発事故の被害者には、まさに条理に合わない出来事でした。

「写真展」には6時過ぎに行きましたので、それほど混んでいなく、
大人ばかりでしたので、閉店の8時までゆっくり見られました。

みな黙したまま、立ち尽くして、少しづつ移動していました。
目をしばたいている女性もいました。
きっと泣きそうになったのでしょう。

シャターを押した瞬間は9か月も前のことです。その一瞬の過去が永遠に記録されている写真メディアの迫力はすごいです。

今年一年、ティアラ様をはじめ、
来訪くださった方々にお礼を申し上げます。
年内の閉めの更新は何にしようか悩んでいます。
では。
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