たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

御宿駅の次は鵜原駅で降りて絶壁の海を見ました

2017-09-17 14:55:41 | 国内旅行

青春18きっぷの残り一日分を消化するために、
外房を回ってきたことを記録しています。
前回は御宿海岸で初めて見聞した「ライフセービング」について、
実際のレスキューを想定した技術を競うスポーツとして、
大学のライフセーバー選手権大会が開かれていることを知りました。



御宿駅から、外房観光の有名地の勝浦をスルーして下車したのは「鵜原駅」
ホームに降りたのは若い男性二人連れと私だけでした。
無人駅でトイレも閉鎖しています。
私が行ってみたかったのは「鵜原理想郷」というところです。



観光案内図で確認して歩きだしました。二人連れも後を歩いてきます。
トンネルを出た後、標識に沿って右折しましたが、
(帰ってから調べてみたら、ここで曲がったのが遠回りの道だったようです)
彼ら二人は直進して「勝浦海中公園」の標識方向に行った。
「理想郷」への上がり口が分からず鵜原漁港まで行ったしまった。



事務所に行って案内図をコピーしてもらい、
少し戻って旅館の脇を上がると、いきなり小さな暗いトンネル。
足元を注意しながらトンネルを出ると、
旅館の裏庭みたいところに出ました。
道はそこしかないので、見通しのない細道を上がっていきました。
分かりにくい案内標識に従い歩くと突然、視界が開けました。



手弱女平(たおやめだいら)という標識のある突き出た岩平にでました。
浸食されて絶壁が海から突き上がっています。
すぐ前には「ひとつやま」と言われる切立った岩島。
眼前に大海原が広がり勝浦海中公園の「海中展望塔」が見えます。
「鐘付き」モニュメントがありましたので、
一人でチンチンと鳴らしました。
乾いた音は風に乗って海原に消えていきました。



地形は野球のグローブの指先のようになっていて指先が崖の岬で、
出たり引っ込んだりしながら、毛戸岬(けどみさき)、白鳳岬(はくほうみさき)、
黄昏の丘(たそがれのおか)に立って鵜原湾見ていると、
海の向こうのビルの間を外房線の電車が走っていくのが見えました。



黄昏の丘から階段と坂道を下り、トンネルを抜けると「鵜原海岸」に出ました。
ここから駅に戻る道が分からない。12時過ぎているお腹が空いてきた。
やむなく海岸に沿って歩き出しました。
10分ほど歩き釣りをしている人に聞きました。
ほとんど人を見かけない住宅地を歩いていくと、
「勝浦海中公園」への標識に出会いました。



「はて、この標識に記憶があるぞ」そうだ、午前、
電車を降りた「若者の二人」行った方向だ。
昼飯にありつけるには「勝浦海中公園」に行くしかない、
「早く休みたかった」が近くには何もない。
トンネルなど15分ほど歩いて着きました。



博物館は休館。誰もいない。
「海中展望台」の前のレストランに入る、
入れ違いに一組の客が出ていった。
客は私一人。ビールと刺身御膳を注文しました。
まずビールで一人乾杯「疲れたー、ビールが美味い」



駅に戻って13時40分の電車に乗る。ホームに居たのは私だけ。
上総興津、行川アイランド、安房小湊、安房天津、安房鴨川。
鴨川では街歩きをしようと思ったが、館山行きがすぐに出るので、
駅からは出ないでビールと焼イカを買って、進行方向左側の席につく。
太海、江見、和田浦、南三原、千歳、千倉、九重と、
岩や岩山の続く海岸を見ながら館山駅につきました。



次の千葉行きは16時17分。待ち時間が80分ほどありましたす。
歩いて15分ほどの「海の駅」に行きましたが、
疲れが増えただけでした。歩数計は2万歩を超えています。
こんなところで行き倒れになったら「どうするの」なんて、
考えながら館山駅に戻りつきました。



電車は君津、木更津あたりを過ぎてくると通勤客が増え始め、
千葉駅では通勤ラッシュの最中でした。
ホームの反対に着いた「君津行き」は満員状態です。
働く皆さん、本当にお疲れさんです。
最近、たにしの爺の心境は、働いて所得税が徴収され、その上、
年金保険を負担してくださるサラリーマンに感謝しています。



所得税と厚生年金の財源は働く皆さんの給与です。
そのおかげで、爺のような年金生活者が生きて行けます。
将来にわたって現行の年金制度が維持されるためには、
所得税と社会保険料を負担できる働き手が増えることです。

どこかで日帰り温泉でも楽しんでこようと思い出かけた、
房総半島一回りでしたが、乗り疲れたというのが実感です。



★鵜原理想郷(勝浦市観光協会)鵜原駅から徒歩約7分。
リアス式海岸が続く明神岬一帯。大正初期にここを別荘地とする計画があり、
「理想郷」と呼ばれるようになった。
静かな入り江の彼方に青い海が広がり、散策するには格好の景勝地です。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今こそ理想郷 (雨曇子)
2017-09-17 20:10:54
大正時代の理想郷がそのまま平成に残った鵜原ですね。
私も数回訪れ、海中展望塔にも入場しました。
真夏に行ったのですが人は少なかったですね。
今回は月曜日?のせいか谷氏が寂しくなるほどの閑散さ、探検家気分を味わえましたね。
兎に角美しい写真で鵜原をアピールしてくださってありがとうございます(鵜原ファンとして)。
冬ばれの日にでも散策してみたくなりました。
返信する
理想郷の夢のあと (谷氏)
2017-09-18 07:12:30
雨曇子さま。
鵜原は雨曇子さまには、お馴染みの処なんですね。
理想郷ハイキングと海中公園の海中展望塔が、
観光の目玉のようですが、
訪れている人は少ないですね。
訳アリの人(女)とお忍びデイトにいいですね。
人目につかないし、二人だけの時間が過ごせる。
徘徊を日常とするタニシの爺の妄想です。
返信する
こんにちは (多摩NTの住人)
2017-09-20 09:07:00
これは見事な絶壁ですね。地層マニアのタモリさんが見たら喜びそうです。私もこういう地層を見るのは好きです。
返信する
水回りの千葉県 (管理人の爺)
2017-09-20 20:31:56
NTの佳人さま。
コメントありがとうございます。
今ごろ気付くなんてお粗末なんですが、
千葉県って、水回りの件なんですね。
銚子から九十九里の砂浜の海岸線。
勝浦当たりから館山、木更津など岩の東京湾。
市川から遡る江戸川。茨城県県境になる利根川。
海と川で仕切られている。
返信する