たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

三鷹の国立天文台に行きました。暗黒物質の分布図

2015-07-05 22:55:12 | 社会見学

七夕の夜は宇宙を見上げてみよう。
「4D2U」ドームシアターで宇宙空間旅行



公民館サークルの社会見学で「東京・三鷹の国立天文台」に3日、行ってきました。
前日の2日には、国立天文台や東京大などの研究チームが、宇宙最大の謎の一つである、
正体不明の暗黒物質(ダークマター)が多く集まっている場所を明らかにし、
その分布図を発表したというニュースもありました。(毎日新聞記事から)



すばる望遠鏡
中央線武蔵境駅から小田急バス狛江駅行きに乗って15分、天文台前で降ります。
バス停の前がキャンパスの入り口です。
門を入ってすぐ右手に「見学者受付」があります。
国立天文台の前身は東京天文台で、構内には大正時代の建物がいくつか残っていて、
世界に最先端を行く天文学の「日本の研究遺産」となっています。



キャンパス内に入ると周辺は、市内住宅街とは様相が一変します。
巨木が並び緑が多く、森の中にいるような静かなキャンパスとなっています。
広いキャンパスの中に研究施設が点在していています。
国立天文台は、世界最先端の観測施設を擁する日本の天文学のナショナルセンターとなっていて、
大学共同利用機関として、全国の研究者の共同利用による、
観測・研究・開発に資する役目も負っています。



門から入って左に進むと「太陽系ウォーキング」の通路があります。







太陽系の距離を140億分の1、天体のサイズを14億分の1に締めた太陽系の星が太陽から順に並んでいます。

突き当りが天文台歴史館で中に入って見ることができます。
構内で一番大きなドームで日本最大の屈折望遠鏡が展示されています。
その他、歴史的な観測機器や計算機を見ることができます。





このドームの脇に「4D2Uドームシアター」があります。
その裏手に「展示室」があり、パネルや映像で先端研究が紹介されています。



今回の見学の最大の目玉は、
「国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト」が開発した、
4D2U「Mitaka」をドーム体感することでした。



「4D2Uドームシアター」では、天体や天体現象を空間3次元と時間1次元の「4次元」で可視化し、
直径10メートルの全天周ドームスクリーンに、迫力の立体映像で観ることが出来る。
地球から宇宙の大規模構造を宇宙の果てまで、
最新の観測データや研究理論に基づき再現された、
空間と時間を自由に移動しながら宇宙空間の中に入り込みます。



特殊なメガネをつけてシートに身を沈めると、
全周が宇宙空間に変わりガイドに導かれながら、
太陽系、銀河を4次元からみて、遠ざかりながらはるか彼方から、
自身が宇宙の中で移動していく浮遊感が楽しめます。
宇宙の立体像を体感する40分ほどの4次元の旅でした。



この他、構内には第一赤道儀室や天文機器資料館などあります。
宇宙のロマンとは結び付かない古い機器類が並んでいます。





天文台では星空観察会や構内見学も申込みさえすれば、
制限された範囲内ならかなり自由です。静かな森の中の感じです。
夏休みの研究など家族で訪れてみては如何でしょうか。