たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

10年付き合ったノラ猫ちゃんが消えました

2013-08-17 09:26:38 | 散策の詩

爺に懐いて毎日会いに来るノラ猫ちゃんがいました。
2004年2月17日に捕獲し動物クリニックへ連れて行きました。
当時、ご近所猫を巡っていろいろ問題が発生して、
8匹のノラの避妊手術をしてやりました。
シロはその内の一匹で唯一のオスでした。

この子だけはどいうわけか、すっかり懐いてしまい。
爺を見るとごろりと腹を見せて「友だちだ」よと情を示すようになりました。
以来10年、朝夕の出勤帰宅時には、見送り出迎えをはじめ、
外出時には付いてきます。チョッと困る事態もありました。
夕方になると餌を待って、何時間もいつもの場所に座っています。
好き嫌いが烈しくて、いろいろ食べさせるのに苦労する夜毎でした。



そのシロちゃん、ここ3ヵ月ほどすっかり食欲をなくし、
何をやっても口を付けようとしなくなっていました。
すっかり骨と皮になって、毛づくろいもしなくなり、
爺以外に触れさせなかったものが、
他の者にも用心しなくなって、伏せたまま顔も上げなくなってしまった。
8月1日にいつもの木の下にいるのを見かけました。
以来今日まで姿を見せない。消えてしまった。
あの弱った体では、遠くには行っていないと思い、近くを探しています。
この酷暑の夏、うまく土に還れていればいいと願うばかりです。