たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

長野 善光寺 飯山線 野沢菜

2009-05-30 09:26:35 | 国内旅行
善光寺さん詣での後、「野沢菜の里」に行ってきました。
「野沢菜漬け」は西日本の「高菜」と並んで、
全国銘柄として知られています。

野沢菜の主産地は長野・信州の北信濃地方一帯が有名です。
いまもその「原種」を管理栽培しているお寺さんがあると知って行くことにしました。



飯山線に揺られて1時間30分、戸狩野沢温泉駅。
バスで20分、スキーのメッカと野澤温泉に着きました。
そのお寺は「曹洞宗健命寺」といい、石段のあるとても大きなお寺です。
脇の畑には、菜の花畑が広がっています。
この畑こそ「野沢菜の原種」の採種が継続されている田圃です。



資料によりますと「健命寺の八代住職・晃天園瑞大和尚が、宝暦六年(西暦1756年)京都に遊学したとき、浪速の天王寺蕉の種子(カブの種子)を持ち帰り、寺の畑に蒔いたのが野沢菜の始まりと」伝えられてます。
いまも種子は「寺種」と呼ばれて流通しているそうです。
田圃の中には「野沢菜 原種ほ」の立て札が立っています。





寺から坂道を下って来ますと、
野沢温泉の源泉地・麻釜(おがま)があり、
あたり一帯は、湯気に包まれていました。



晩秋の野沢菜収穫期には、この湯泉で栽培農家の主婦たちが集まって、野沢菜洗いが温泉の風物になっていという。
この季節は、一面の菜の花が広がっているばかりでした。
やはり野沢温泉は、冬にこそ来て見る場所のようだ。



温泉街には13の掛け流しの外湯があって、どこも無料でだれでも入れます。
湯温は相当高く、とにかくアツいです。





水で薄めようとすると、地元と人が「ダメって」止めてしまいます。
じっと身を沈めていると、全身ピリピリ「効くっー、」たにしの爺はゆであがっていく。