連休を使って東京・上野の東京都美術館に行ってきた。
昨年秋の国立新美術館で観た「牛乳を注ぐ女」に続いて、
今秋の東京都美術館で観た「小路」など、
7点のフェルメールの本物絵画を鑑賞した。
フェルメールの本物絵画は全部で32点しかない。
(この他真贋未定が4点)これらの作品が
世界中の美術館に点在している。
日本に居ながら8作品に逢えるなんて、
もう2度とないだろう。
フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち
が12月14日まで開かれている。
休日のせいもあって、会場は混んでいた。
入るころは待ち時間はなかったが、
出てみたら入り口は行列「待ち時間40分」の表示。
1階は17世紀オランダの風俗画家たちの作品が20数点あったが、
パスしてフェルメール作品展示の2階へ。
5重くらいに人の列が、作品の前に並びほとんど動かない。
ようやく最初の絵の前に来て、音声ガイドを操作しても音が出ない。
取りかに戻ったらまた並び直しになる。
絵の脇にいた警備の女性に話し、係りに連絡し取り替えてもらい、
ようやく落ち着く。
始めの作品は「マルタとマリアの家のキリスト」
現存作品のうち、最も年代の古いとされる作品だ。
フェルメールの絵画的主題が風俗画に移行する前の、
時期の書かれた宗教を題材にした物語画である。
比較的大きな作品だった。
ひざまずく女性の赤い着衣の光、
パンを勧める婦人の黄色のスカートの光を強調し、
三人を鮮やかに描き出している。
なお、このフェルメール鑑賞ブログを書くについては、
昨年秋に国立新美術館で「牛乳を注ぐ女」を観たさい、
幸運にもフェルメール研究の第一人者・小林頼子教授の講演を拝聴する機会に
恵まれた。その後、氏の研究論考本を幾つか読ませていただき、そのメモを基
にしていることを、お断りしておきます。
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東京で観たフェルメールの絵画