私はアルピニストではないし、山を走り歩きするのは好きだけれどトレイルランナーといえるほど、テクニックも強靭な脚も持ち合わせていない、でも、自分の脚で駆け上がったとき、その山は特別な山になります。ましてやナンバーカードを胸にトレイルランの大会で登った山はもっと特別。
4月のブラショフマラソンでトレイルコースを抜け、残雪のスキーゲレンデを駆け上り、到着したポスタヴァルル(Vf.Postavarul)、1799m。カルパチア山脈の山々が360度に一望、それぞれのピークがわかりやすく周りを取り囲んでいるのです。トレイルランの大会であったにもかかわらず、立ち止まり、山頂にいた人に一つ一つ山の名前を尋ねていました。ラン大会では基本的にカメラを持たない私、この時ばかりはその習慣をものすごく後悔。
機会あればもう一度訪ねてみたい、と思っていたら、意外と早くにそのチャンスはやってきました。マイダーリンがエントリーしていた「Cheile Rasnoavei Adventure(ルシュノフ渓谷の冒険)」、中世の要塞が残るルシュノフをスタートして、森林内を走りポイアナ・ブラショフ経由でポスタヴァルル山頂経由で戻ってくる42キロのトレイルラン。
私は先週来の腰痛のため、レースには参加できません。でも、ダーリンと一緒に現地まで行って、易しいコースでポスタヴァルル山に上がればいいのです(最短の易しい手段はゴンドラ♪)。
私が選んだコースは、スタート地点のルシュノフからポイアナ・ブラショフまでは舗装道、穏やかな上りが続き走行距離10キロで到着できます。
本当はトレイルコースを行きたいけれど、距離も長く時間がかかりすぎて無理。舗装道で時間を稼ぎ、標高1000mほどのポイアナ・ブラショフからポスタヴァルル山頂まで、トレイルコースを見つける予定。
トレイル入り口はすぐに見つかりました。山頂まで2時間~2時間半との表示。急ぎ足で行ったら、もう少し短縮できるかな。森林内のコースを行くうち、スキーゲレンデが脇に見えてきました。
先のブラショフマラソンでゲレンデを駆け上ったコース取りから、このゲレンデを行ったほうがダイレクトに山頂に到着できることを知っています。ゲレンデにはいくつかのリフトがかかっているし、通年営業のテレキャビンも動いています。森林内を行くよりも、景色が良いし、道を間違えることもなし。
即、進路変更、ゲレンデに出て登り始めました。最初は良かったけれど、上に行くにつれ急になってきて、まっすぐに立っていられないほどの斜面に。スキーヤーが滑り降りることの出来る斜面だから、どこのコースを上がっても上がれないことは無いだろうとタカをくくっていたけれど、超上級者コースに違いないなし。四つんばいになって上がりました。
そのうち、テレキャビンの山頂駅から散策で降りてきた)人たちに出会い始め、滑車遊具で遊ぶ子供の姿も。ゲレンデをゼーハー言いながら上がってくるアジア人、きっと奇妙に写ったの違いない=。
期待通りの360度のパノラマ、再び出会うことが出来ました。ここまで来れてよかった~この2週間、風邪で寝込んだり腰痛で動けなくなったりして、すっかり腐っていたのです。この山の景色が見れたら,気分も吹っ飛び♪(次のエントリーに続く)
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