ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

大統領選後、やっとのことで内閣組閣

2009-12-17 | ルーマニアの新聞記事より


どこまで記事に書いていたか忘れてしまうほど長引いている大統領選挙と内閣組閣。余りにもドラマチックなので目が離せませんでした。日付順に整理。

①11月22日最初の投票
誰も過半数の得票率を得られず、票差拮抗していた現職のバセスク氏とPSD(社会民主党)のジョアーナ氏の決選投票に。

②12月6日決選投票
わずか1%未満の得票率で勝利したバセスク氏に対し、ジョアーナ陣営が選挙に大きな不正があったとして選挙のやり直しを憲法裁判所に求めました。

③11日、憲法裁判所による指示
再選挙ではなく、無効票の数えなおしを同裁判所がルーマニア選挙管理委員会に指示。

④13日、選挙管理委員会の報告
13日に大統領選決選投票での計約13万8千の無効票の再点検をほぼ終え、新たに約2247票が有効票となりました。バセスクに投票したと認定されたもの1260票、ジョアーナには987票が認定され、二人の票差はさらに開いたことになりました。

⑤14日、現職の勝利確定
これを受けて憲法裁判所が選挙の有効性を認めることとなり、現職バセスクに勝利が確定。14日、PSD党首で元外相のジョアーナによる敗北宣言。上の写真はPSD本部。

⑥17日、内閣組閣


大統領続投が決まったバセスクにより、17日、エミール・ボック氏(クルージュ出身)が再び首相に任命されました。これにより新しいメンバーも加わり第2次ボック内閣組閣。10月にPSDが連立政権を離脱したため、バセスク側のPNL(民主自由党)は少数与党。まだまだ落ち着かない新政権。
 
昨年の総選挙以来、もめにもめているルーマニアの政権。2008年の総選挙時の事情をおさらい。一部判りやすいように年号など加筆。

総選挙で社民党第1党へ 金融危機が逆に“追い風”に ルーマニア
【ベルリン=黒沢潤】ルーマニアで2008年11月30日、総選挙が行われ、即日開票の結果、中道左派の野党、社会民主党(PSD)が第1党の座を確実にした。世界的な金融危機を逆に“追い風”にした。ポペスク・タリチェアーヌ首相率いる中道右派の与党、国民自由党(PNL)は第3党と惨敗する見通しだ。過半数を制する政党がないため、連立政権に向けて各党の交渉が本格化する。
 
国営、民間両テレビ局の出口調査によると、社民党(PSD)の得票率は約36%、バセスク大統領に近い中道右派野党の民主自由党(PDL)は約31%。国民自由党(PNL)は約20%にとどまった。
 
ルーマニアはここ数年、急速な経済成長を遂げており、今年(2008)も年率で9%前後の成長を達成する見通しとなっている。ただ、欧州を襲う経済危機がルーマニア経済を直撃しており、09年の成長率は1~4%と予想されている。経済不安が高まる中、社民党は社会福祉の充実と、低所得者層への減税実現などを訴え、選挙終盤になって急速に支持を広げた。
 
連立交渉の行方は不透明で、社民党と民主自由党、民主自由党と国民自由党、もしくは、すべての政党による大連立政権の樹立の可能性が指摘されている。(2008.12)


 ランニング部門⇔⇔⇔にほんブログ村 海外生活ブログ 東欧・中欧情報へ海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑


最新の画像もっと見る

post a comment