東京国際女子マラソン、リタイアした後は収容バスに乗って競技場へ帰ることになります。最終ランナーのそのうしろから収容バスはゆっくりとコースを競技場へ戻っていきます。
でも沿道には最後まで声援の人が残っていて、収容バスに向かって暖かい拍手をいただきました。「よく頑張ったね、お疲れさん。」という表情が伝わってきます。リタイアしてしまった私、当然「途中棄権の情けないランナー達」という目で見られていると思っていました。沿道の人たちに感謝です。
収容バスには3種類のランナーが乗っています。ぎりぎりまで頑張ったけれどもタイムオーバーで失格になった人。限界まで走り続け精根尽き果て倒れ込むように棄権となってしまった人。もう走れない、と諦めて自分から棄権した人。
私はあっさりと走ることを諦めてしまった人種。でも、沿道の人たちは収容バスのみんなをねぎらってくれています。身体への負担を最小限にとどめたほうが得策だろう、などと理由を付け完走をめざさなかったことが、このときいっそう情けなく思えてきました。
わたしが初めて東京国際女子マラソンを走った1998年から沿道に欠かさず応援に来てくれている小学校時代からの友人、今年もずっとわたしのことを待っていてくれました。最終ランナーがマラソンゲートに入り、ゲートも閉じられているというのに、沿道で待っていてくれました。
彼女だけには前日にポツリと「体調が整っていないから、完走できないかもしれない。」と漏らしてしまっていました。収容バスの窓越しに彼女に出会ったときはもっと情けなく感じたし、例年以上に時間のかかってしまった私を待っていてくれた彼女にこれまで以上のありがとうの気持ちでいっぱいになりました。
リアルタイムでDNFの情報を得てメールを下さった方々もありがとうございました。今回ご心配をおかけしてしまいました。また笑顔で走れるようになります、走ることが大好きですから。
上の写真は出走直前のわたし。いつもとは違う硬い表情で写っています。
thank you for your one click
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