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ブカレストで余り時間がとれないとしたら、観光のお勧めは農村博物館(Muzeul Satului)。
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ルーマニア各地から18~19世紀の農家(貯蔵庫・家畜舎も含む)や教会・大きな水車などが移築され、その時代の農民の生活ぶりを偲ばせてくれます。
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公開中の家屋の中にはルーマニアのフォークロア、手作りの敷物や装束も展示されていて、古びた木造の家にとてもよく似合っているのです。
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それぞれの地方からそれぞれの年代のものが集められているので少しずつ様式が異なり、半地下に居室を設けた古い時代のものから、地下を貯蔵庫として家屋を高く持ち上げるように設計されているものもあり。
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すべての家屋が公開されてるわけではないけれど、中をのぞくとハンドクラフトの数々。
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台所の中にはた織り機。昔から台所仕事と織物仕事は女性の仕事だったようす。
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ここでも見所は18世紀の木造教会。
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内部は木の壁に直接、宗教画が描かれています。
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古くなって剥がれ落ちかけているけれど、修復をしていないのがまた、古さを感じさせてくれます。
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織物や装束の展示も。
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木造教会の中の階段。これを伝いあがり、尖塔まで行くことができるようす。
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教会の前で、マクラメレースを編んでいるご婦人。手にされている1枚、すでに2週間、これを作り続けているそうです。ピンクの部分は製作用の薄いビニールで、編みあがったらすべてはずしてしまいます。お土産用に「60レイ(15ユーロ)」と書いた小さな紙をポケットから出して説明してくれました。雪深い北部マラムレシュでは、昔からこのように冬に女性達が手仕事に精を出し、家計の足しにしていたと言います。
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こちらも公開中家屋の店番をかねて、編み物に精を出すご婦人。この農村博物館には手作業が似合います。耳にあてた携帯電話だけが、現代風。
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このニワトリ達も展示の一部。人なれしているようで、近づいていって写真を撮っても慌ても逃げもしません。本当の農村にいるニワトリ達も、実にのんびりしたものだけれど。こうやって庭に道路に放し飼いにして自由に餌をついばませるのがルーマニアのニワトリの飼い方。
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右端に写っている白い大きなものは、まきをくべて部屋を温める暖房具。耐火レンガ造りのものもあるし、陶器のタイルが張られたものもあり。この中で薪を焚き、暖防具を温め、そして部屋の空気を温めます。
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空気抜きの小さな窓ふたつ。屋根のアクセント。シビウあたりに行けば、これがもっと横に細くなり、まるで目をこらして見られているかのよう。
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旅の安全を祈る十字架の道祖神。これも地方へ行けば、古くからのものや新しいものなど、いろいろな種類のものが道路わきにたたずんでいます。
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農耕具の展示もあります。これは穀物の脱穀機。昔、おじいちゃんの家の蔵にも似たような感じのものが置いてあった記憶が。それは米の脱穀機だったけれど、穀物でも同じようなつくり。
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井戸もあるけれど、実際に深く掘られているわけではありません。でも、本物の井戸を体験したければブカレスト郊外1時間も行けば、地下水を桶にくみ上げることできます。夏でも冬でも同じくらいの温度を保っている深い井戸。農村の生活には無くてはならない大事な飲み水でもあるのです。
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すっかり天気の回復した午後、ドイツ語を話す観光ツアーの人たちも訪れていました。ここへ来るだけで、ルーマニアの田舎の魅力を垣間見ることできます。でも、本当は実際に脚を運んで、そこに住んでいる人たちと触れ合ってほしいです。
農作業で日に焼け、くっきりと深いしわを作ってしまったおじいちゃん、おばあちゃん達の、どんなにか温かい笑顔。「日本から来ました。」と言うとさらに目を見開いて、まるで地球の裏側から来たみたいにおどろいてくれたりします。そして、これを食べていけ、あれも持っていけ、と自分達の手作りのものをいっぱい出してくれたりして。ルーマニアの魅力は田舎にあり!、これは断言できます。
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お土産も:
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併設されたミュージアムショップで、ハンドメイドの陶器や民族衣装を買うことが出来ます。手にとってぬくもりを感じることのできるお土産。
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ぜひぜひ一度、ゆっくりご探訪にお越し下さい。
特にお部屋に飾っている赤い刺繍がなんともお洒落でかわいらしいですね。
ブルガリアの古民家もぜひ紹介してくださいね。タルノヴォにいつか行ってみたいと思っています。