チョークで書かれた行き先表示、これ、ルーマニア国鉄車両のボディ。本来なら行き先表示のプレートがはめ込まれるべき場所。「VAG1」は、1号車の意味。スチャバからブカレスト行き、れっきとしたIR(Inter Regio)の運行。
インターレジオとは、地方と地方、地域と地域を結ぶ主要路線の急行。もちろん主都ブカレストを発着し、地方都市へ延びている路線もIRが運行しています。
このとき、私たちはスチャバ駅でブカレスト行きの列車を待っていました。スチャバ駅は19世紀初頭までこの都市の一部がオーストリア領だったころ、オーストリア帝国によって建設されたもの、重厚なレンガ造り。
出発路線と到着路線、それぞれきちんと何番ホームであるかの表示もあります(写真奥の黒い電光ボード)。
たくさんの人たちが利用するブカレスト行き路線、目の前に確かに列車は止まっていたけれど、行き先表示のプレートが無かったので回送車両かな、と思って見過ごしていたのです。そのうち人々がこの列車に乗り込みだし、近づいてみるとボディに直接書かれたこの表示。近くまで来ないとチョークの文字は見えませんでした。
うっかり友達とのおしゃべりに夢中になりすぎ人々の流れを見ていないと、電車に乗りそびれてしまうところでした。このとき私達が乗った列車の前方車両。
一番前の先頭車両。
スチャバ駅では立派な電光掲示板を使っています(ここに限らずほかの駅でも増えてきました)、でも、ボディに手書きの行き先表示という列車も運行しているので、よく見て乗り込みましょう=。
ご注意:
ルーマニア国鉄、昨年より電車の種別名称が変更されています。ヨーロッパ諸国(ドイツ・スイス・ポーランド・ハンガリー・デンマーク)で使われている名称に習ったもの。日本のガイドブックでまだ旧名称が記載されているものもあるのでご注意を。
主なものは次の6種類。
R- - Regio(普通=各駅停車)
RE - Regio Express(準急)
IR - InterRegio(急行)
IRN - InterRegio Night(夜行急行)
IC - InterCity(特急)
ICN - InterCity Night(夜行特急)
ほかにこんな種類があります。
RU - Regio Urban
RS - Regio Suburban
Euro(ユーロ)がつくと、国際列車。
EC - EuroCity
ECN - EuroCity Night(夜行)
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おっしゃるとおり、EU加盟からぐっと車両もよくなってきたし、線路もホームも整備されてきています。
チョーク書きの行き先表示、これは初めて見ました!