ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

これがクマの足跡だ!

2017-09-02 | ルーマニア&あちこちで・びっくり


ルーマニアの山々には、野生の熊が珍しからず生息しています。私が出会ったこの足跡は、車も通る道の脇の土の上。民家も数メートルしか離れていないところ。土の上のこの足跡、すでに乾いています。ということは、夜露の降りているうちに活動していた熊が残したもの。



地元Tarsa(ツゥルサ)の子供たちが、いとも簡単に見つけてくれました。熊の通り道を知っているらしく、何も珍しがらず、何も怖がらず。熊が活動するのは夜中だし、こちらから手出しをしなければ襲ってくることもないのを、知っているのです。



道の真ん中にたくさん転がっている小さな丸い粒の糞を、「これは羊たちのもの。」と教えてくれるのも子供たち。



ルーマニア一番の山の観光地、ブシュテニあたりでは、熊が人間慣れして、観光客の前に現れてカメラのシャッターに納まったりしているけれど、熊にしてみればサービス精神でカメラの前に登場しているわけではないので、フラッシュでもたかれた時には驚いて人間を攻撃してしまうこともあります。柵で囲まれたキャンプ場以外のところでテントを張っていて、テントの中に食料を置いていたりして襲われることもあります。毎年のように熊による殺傷事故が起こっているけれど、人間のほうが熊と共存するルールを守らず、近寄りすぎたため。

民家のごみの中から食べ物くずをあさったりするのも、ブシュテニの熊。彼らの餌となる森のフルーツや木の実を、観光客に販売目的で採取してしまうので、お腹を空かせた熊が民家の食べ物のにおいに引き寄せられてくるのです。

何年か前には、民家の窓から家の中に転がり込む熊の様子がビデオに収められ、何度もテレビニュースに流れてそのユーモラスな姿に家族中で大笑いしていましたが、熊に入られた家の人はそれは仰天だったことでしょう。幸いにしてその瞬間は、民家に人はいなかったそうです。窓を開けたまま家を空ける、というのも、のどかな田舎の風景なのですが、正しく共存することを忘れてはいけないです。



(記事中の写真は、フネドアラ県オラシュティエの山々。ルーマニア人の祖先であるダチア人が築いたダチア王国の首都サルミゲゼトゥーサなどの遺跡が残っており、そのうち6か所の要塞群がユネスコ世界遺産に指定されています。追ってご紹介。)

追記:
ヨーロッパで一番多く、野生の熊が生息しているのはルーマニア。実際にまだ出会ったことがないのが幸い。

しかしながら、日本で、窓ガラス越しですが野生の熊を間近で見ました。北海道をバスツアーで旅行しているとき、知床あたりで一般道を横切るクマに遭遇。バスガイドさんが、「あっ、クマ!!」と大きく叫び、乗客皆がその姿にくぎ付け。

私は前のほうに座っていたので、かなり大きな熊がドデンドデンと余裕たっぷりに横断していく熊を、フロントガラス越しに見ました。大型バスに乗っていてよかった==。歩いて観光中だったら、みんな恐怖で凍ってしまったことでしょう=。

残念ながら北海道では、人間に近づきすぎて殺処分される熊が、毎年少なからずいるそうです。


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