ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

柳川のおひなまつり

2009-03-02 | 日本のいろいろ
 

九州・柳川といえば北原白秋の生誕の地。もっと古くには柳川城の城下町として栄えた堀割のある水郷のまち。



船頭の巧みな竿さばきと音頭取りが楽しめる「川下り」、冬場には足を温めながら水郷めぐりが出来る「こたつ舟」が出るとあって、観光客を集めています。


(杏里のかざり)

その柳川には、女の子が生まれるとその子の幸せと健やかな成長を願って、初節句にひな壇の前に色とりどりの「さげもん」を飾る慣わしがあります。母親はもちろん、親戚のおばさんやおばあちゃんが一針ずつ心を込めて作ったものを、ひな壇の両脇に飾ります。
 

(戸島家の飾り)

近くのお家に産まれた女の子の初節句となれば、雛飾りとさげもんを見せてもらいに行き、お祝いをする風習。たくさんの人に祝ってもらった女の子はそれだけ幸せになるといわれているのです。

近年その風習が薄れかけ、さげもんを作る技術を持ったおばあさんたちも少なくなってきていました。そんななか、古くからの文化を踏襲していこう、という動きが最近になっておこり、さげもんとひな壇を個人の家の奥座敷から、立ち寄った人でも見えるような表に飾ることによって、柳川を訪れた観光客にも楽しんでもらえるよう始まったのが「さげもんめぐり」。
 
今年は2月11日から4月3日までの期間開催中の「さげもんめぐり」、ちょうど先週、温泉旅行の道中に訪れた柳川は、雛祭り&さげもんめぐりの真っ最中でした。
 


個人のお宅でも観光施設でも、雛飾りとさげもん。個人商店でもお店の商品陳列を横へ押しやり、雛飾りが中央に陣取っています。上の写真のここは実はおみやげ物やさん。手前の箱入りの飾りは商品。
 


こちらのお宅、北島家は個人の旧家。そこにも雛人形が飾られた玄関先から覗き込んでいると、「どうぞご覧下さい。」と招き入れてくださり、お座敷にて茶菓の接待までいただき、こちらの旧家ならではの由来を聞かせてくださいました。先代のおばさんが子供無くして他界され、その供養のために、とこの時期の飾り付けを始められたとのこと。
 


始めるうちに親戚や近所の人からも「うちでは飾らなくなったから。」と雛飾りを持ってこられ、今では庭にまで飾り付けされています。旧家を守っていくことの使命を保ちながら、外来客とも一期一会の出会い。観光地を通り過ぎるだけでは気付かないものを感じさせて下さいました。

「さげもん」の飾りと意味が、素敵。
蝉・・・・土の中に何年もいて、外ではたった1週間、しかも暑い中に、辛抱の象徴
鼠・・・・子沢山
蝶・・・・蛹から蝶へ きれいに着飾らせて嫁に出したい親心
兎・・・・おとなしく、でも、雪山を元気に遊びまわる
猿・・・・子どもを大事にする  元気に遊びまわる
鳩・・・・幸せと平和のシンボル
ひよこ・・かわいらしさ、あどけなさ
鶏・・・・朝早起きで、つがいで仲良く卵を温め育てる
鶴(亀)・長生き
唐辛子・・小さくても、ぴりっとしている
梅(花)・寒さに耐えて、春にさきがけて咲く
桜・・・・みんなを楽しませる
桃(実)・完成
みかん・・城内の宮川家のみかん
桔梗・・・ものしずかで、上品な花
おくるみ人形・・・産まれたばかりで、かわいい赤ちゃん
這い人形 ・・・・産まれて、はいはいするようになった親の喜び
袖振り人形・・・「はえば立つ 立てば歩け」の親心
さんばそう・・・・祝いの席の舞
おかめ・・女は愛嬌
瓢箪・・・無病息災
宝袋・・・心の豊かさ
蛤・・・・二夫にまみえず
金魚・・・ゆるやかに泳いで、人の目を楽しませる。優雅さ
海老・・・腰が曲がってもなお元気

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Rezumatul în România pentru prietenii din străinătate:
Am vizitat Yanagawa si vazut păpuşă festival pentru fete.
Care doresc o stare bună de sănătate, noroc si fericire.




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