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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



姫路城天守閣の4階へ登る階段は長く、登る途中に踊り場があり周りに石打棚と呼ばれる段付き台が四方の窓にそって作られている。

 

石垣を攻め登ってくる敵兵に、石打棚から石を敵兵に投げ落とす場所で台の下には、内室と呼ばれる倉庫がある。

天守最上階



狭く、暗い5階の上の6階は、天守閣の最上階で床面積115㎡、海抜92mという高さから姫路市街地を180度展望することができる。



天守を下りて入り口に戻るルートは、2階で城の北側に入り昭和大修理の時の資料が展示してあるコーナーに至る。



1956年にスタートし1964年に終わった昭和大修理の際に見つかった建築当時(1601~1609年)の遺物がなかなか面白い。

天守閣を出て備前門をくぐり、右手にコースを取ると「帯の櫓」が左手にあり帯の櫓の手前を下に降りると「腹切り丸」(帯郭櫓)に出る。



太鼓櫓から「りの門」をくぐると、上山里曲輪と呼ばれる広場があり、ここに「播州皿屋敷」のヒロインで知られる「お菊井戸」があった。



「ぬの門」は、姫路城でただ一つの二重櫓門で、「ぬの門」の前に「扇の勾配」と呼ばれる備前丸を支える石垣の勾配が見られる。



扇子の曲線を思わせる美しい勾配が、実は石積みとしてもっとも堅固な積み方で、よじ登ろうとする敵勢にも難儀なカーブとなっている。

「るの門」は、門のなかでカギの手になっていて表向きは窪みにしか見えないが 穴に入っていくと、きちんと門になっていて別名を穴門とも呼ぶという。

「る」の門から「菱の門」へでるコースは、非常時に使われた間道の一つで、そのルートを辿ると目の前に白い2階建ての「菱の門」の裏側が見えてくる。



菱の門の手前で後ろを振り返り、姫路城の天守を写真に収めておいたが、実は39年前の学生時代にもここを訪問したことがあり、今回当時の記憶が懐かしく蘇ってきた。



世界文化遺産姫路城の本当の素晴らしさは天守閣でなく、迷路のような通路と多くの門を持つ城郭全体のプランにある。



400年間を経ても美しい姫路城は、日本が誇る世界文化遺産としてこれからも長く保護してゆかねばならない。


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