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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



ある秋の平日、京都駅から金閣寺行きのバスに乗り、7条通から西大路通を北上して9時少し過ぎに金閣寺道のバス停に到着した。

到着した金閣寺道から西に少し歩くと、警備員がいる金閣寺の入り口、黒門が見えてくる。



その入り口から総門を潜り、山門の手前の拝観チケット売り場までは見事な庭があり、未だ紅葉していないモミジの葉が美しい。



しかし公開時間の9時を少し回っただけなのに、早くも外人や修学旅行等の団体拝観客が大勢行列していたのにはビックリした。



さすがに1994年に「ユネスコ世界文化遺産」に登録された京都を代表する寺院、鹿苑寺金閣である。

庫裏



築地塀の山門を入ったところで拝観券代わりに渡された家内安全の御札を見せて境内に入ると、すぐに金閣を水面に映す池が目に飛び込んでくる。



この鏡湖池(きょうこち)の周りは池泉回遊式庭園となっていて国の特別史跡、特別名勝に指定されている。



鏡湖池には葦原島、鶴島、亀島などの島々のほか、当時寄進した大名にちなむ畠山石、赤松石、細川石などの奇岩名石が数多く配され、これこそ金閣と共に日本が誇る世界文化遺産、日本庭園の中の日本庭園である。

早朝から観光にやってきた多くの外国人の皆さん興奮気味で、ビューティフルを連発している。



通称「金閣寺」と呼ばれる由来となった金閣 は、漆地に金箔を押した三層の建物で正式には舎利殿と称する。

金閣は初層・二層・三層のそれぞれに異なる様式を採用した特異な建築である。



初層は寝殿造風、二層は住宅風武家造、三層は禅宗様の仏殿風で仏舎利を安置し3様式が見事に調和している。

柔らかな曲線を描く屋根は、サワラの木の薄い板を何枚も重ねた「こけら葺き」で上には鳳凰が飾られている。



この屋根は2003年春に葺き替えられてからまだ日が浅いせいか非常に美しい。


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