そろそろシギチドリの渡りが始まっているのではと、近所の干潟に行ってみると、キアシシギ(全長25cm)18羽を確認できました。
図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によればキアシシギの繁殖地は、シベリア北東部とカムチャッカ半島。・・・カメラに向かって飛んで来ました。
世界の渡り鳥大図鑑(森本元 監訳)によればシギチドリのメスは、オスとヒナ鳥を残して先に越冬地(東南アジア、オーストラリアなど)に向かって旅立つそうです。・・・左にターン
その先陣が中継地としている大阪市内の干潟に立ち寄ったのでしょう。・・・翼の下面の模様が美しいキアシシギ
オスは繁殖地に留まり、ヒナ鳥が越冬地に向かって旅立つまでの成長をしばらく見守るとか。・・・先頭の3羽は重なるように飛んでいます。
数週間後、今年生まれた若鳥が十分成鳥すると、オスはメスの後を追うようです。・・・スピードを落として着地しそうです。
翌年の春、オスはメスを迎えるための繁殖縄張りを確保するため、メスよりも早い時期に繁殖地に向かいます。・・・1羽が空中停止
こうしたオスの努力がシギチドリを今日まで繁栄させてきたようですが、開発によって渡りの中継地が減少してきています。・・・そのまま近くの岩場に着地。
中継地での栄養補給ができなければ繁殖地に渡れないケースもあるようなので中継地(日本の干潟)の保護は重要なのです。