当麻寺の本堂の北側、黒門を出ると、北に向かう小道があり、道は石仏に当たって右に曲がっています。
道を進むと、住宅街の中に酒蔵を改装した文具と雑貨ギャラリー「文晃堂本店」がありましたが、ここは地域の文化センターとなっているようです。
文晃堂本店の先には、墓地がありその入り口に当麻寺の信仰中心、大麻曼荼羅の製作者とされる中将姫の墓塔が残っています。
さらに小道を進むと畑の中に意外と大きな寺院が出現しますが、ここが寒牡丹の寺としても有名な石光寺(せっこうじ)です。
入山料を払って境内に入ると、藁の傘に覆われた多くの寒牡丹を見ることができます。
境内にあった説明書きみは、36種300株の寒牡丹があり、12月初旬から1月初旬まで毎日平均50株が花をつけるそうです。
この日もそのくらいの株が開花していたようですが、先日紹介した長谷寺の寒牡丹よりも多かったと思います。
寒牡丹の特長は、葉がほとんどないか、あっても小さく、花首が細くて短いと書いてあります。
寒牡丹は紅色が大正紅、赤が緋の御旗、紫色が時雨雲、寒紫光、えび茶が冬烏、桃色が初日、白が雪重という品種だそうです。
時期が来れば自然に咲く寒牡丹のほか、人工的に冬咲かせるように調整した冬牡丹と呼ばれるものがありますが、その冬牡丹には大きな葉がついているのですぐ判るようです。
緑の葉が見られる当麻寺の冬牡丹
石光寺には、人工的に調整して咲かせる冬牡丹の株はありませんと誇らしげに表示されていました。
春の石光寺では、500種類5000本のボタンの開花が見られるそうなので、春にも一度訪ねてみたい寺院です。
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