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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



私の会社の同僚である中国人が中国に里帰りするときに頼んでおいた鉄観音茶が今日届いた。


中国茶には摘んだまま放置しておくと自然に発酵する性質があり、発酵の度合いや葉の色によって、緑・白・黄・青・紅・黒の6種類に分類されるという。

「緑茶」とは全く発酵させない茶葉のことで、日本茶はこの分類である。

緑茶をわずかに発酵させたものが「白茶」、もう少し発酵させたれば「黄茶」となる。

さらに半発酵から完全発酵手前のものが「青茶」となり、鉄観音茶は烏龍茶と共にこの「青茶」に分類される。

青茶の段階からさらに発酵させて葉の色が赤くなったものがイギリス人が好む「紅茶」である。

そして自然発酵させるだけでなく、水分と高熱を加えてさらに発酵を促し、長期間熟成させたものが「黒茶」といわれるものである。

青茶に分類される鉄観音茶は福建省南部の安渓産のものが最良とされている。

鉄観音茶の歴史を調べて見ると、今から300年くらい前の福建省の茶農家にまで遡ることになる。

代々の茶農家で、仏教の信仰が厚かった魏蔭(ぎいん)がある日、一株のお茶の木を発見した。

その木を大切に栽培し、お茶をつくってみると、そのお茶が何とも鉄のように重く香り高い逸品に仕上がったため、「観音様の賜り物」として「鉄観音」と名付けたと言われている。

創始者「魏蔭」の子孫はその後も安渓で茶農家を続けており、今は第九代目が先祖伝来の鉄観音茶を作り続けているという。

魏家の農園にはその原木が、今でも健在で、毎年この原木から取れるお茶はネットで1斤(500g)30万円くらいで買う事ができる。

福建省安渓の別の木から取った安渓鉄観音極品原味鉄観音茶王という名前のついたものは少し安く1斤が約10万円くらいからある。

広州の茶屋


金持ちの香港人の中には1斤の鉄観音茶を14万香港ドル(日本円で200万円くらい)で落札する人もいるらしい。


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