近所の公園の葦原上空を猛スピードで飛行してきたのはハイタカ(オス32cm、メス39cm・環境省レッドリスト準絶滅危惧指定)です。バードリサーチの生態図鑑からハイタカを紹介しましょう。
<ユーラシア大陸およびアフリカ大陸の北部の広い範囲で繁殖する。国内では北海道および本州で繁殖が確認されている。ハイタカは留鳥性が強いとされるが,冬期には平地や農耕地に移動したり,より南に渡るものもいる>
<小型~中型の鳥類を捕食する。ほとんどは小鳥類だが,種類や割合は地域によって異なる。北海道の石狩平野では,カワラヒワ,アオジ,ムクドリが多かったが小型の哺乳類もまれに捕食する>・・・胸の模様から見ると若鳥のようです。
<オオタカはハイタカよりも大きな中型猛禽類で、ヨーロッパにおける研究では,オオタカはハイタカの主要な捕食者だと報告されており,十勝平野でもオオタカによるハイタカの捕食が確認されている>
<ハイタカの巣は樹木密度の高い若い林で見つかることが多い。このような林を好む理由として,体サイズの小さいハイタカは閉鎖した林内でも器用に飛翔することが可能で採食環境として適している>・・・後ろを気にしていますね。
<また、イギリスでは,ハイタカはオオタカがいると樹木密度の高い林で営巣するが,オオタカがいなければ樹木密度の低いところで営巣することも報告されている>・・・後ろにカラス登場
<これらのことからハイタカの営巣環境選択には、天敵(主要な捕食者)となるオオタカとのすみ分けが重要であると考えらている>・・・カラスから逃走
<ハイタカは,ヨーロッパ(特にイギリス)ではよく研究されているが,日本でのハイタカの情報は限定的できわめて少ない。特に生息環境に関して,国内では北海道の石狩平野や十勝平野で行なわれた研究があるのみ>・・・飛び出し
環境省レッドリスト準絶滅危惧種に指定されているハイタカの保全のため、北海道だけでなく本州でも、ハイタカの研究がもっと必要でしょう。・・・カラスの全身が写っています。