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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



A級戦犯が合祀されている靖国神社に首相が参拝すれば、中国人民のみならず先の大戦で戦場となった地域の住民の感情を傷つけるという靖国問題について國學院大學の大原康男教授の論文を大阪の干潟に来る野鳥写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部分・・・ダイサギが小型のチヌをキャッチ

 

<さて、合祀の対象者の中に極東軍事裁判(以下東京裁判)をはじめとする内外の軍事裁判によって亡くなった方々、いわゆる戦犯と呼ばれ、靖国神社では「昭和殉難者」と申し上げている方々がいます。その方々が最初に合祀されたのが昭和三十四年です>・・・チヌは硬くて危険な背びれを持っていますが、ダイサギはそのまま飲み込もうとしています。

<というのもサンフランシスコ講和条約には、日本国は極東軍事裁判所等の裁判を受諾し、日本国内(巣鴨プリズン)で拘禁されている日本国民(戦犯)には同法廷が課した刑を執行するとあり、日本政府が勝手に戦犯の釈放、減刑ができなかったのです>・・・チヌは喉の奥まで入り、ダイサギは満足そうでした。

<ですから終身禁固の戦犯は、講和条約は発効してもこのままでは死ぬまで服役せねばならない。千人を超えるそうした人たちが巣鴨プリズンにいました。それを何とか早く釈放して欲しいという声が国内から起こります>・・・干潟のムクドリの群れ

<最初に日本弁護士連合会が人権問題と位置づけたことが国民世論を動かし、全国的な戦犯釈放運動となり、早期釈放を実現するために、政府は各国と交渉すべきとの請願署名が四千万人(当時の全人口の半分)も集まりました>・・・カルガモの飛行

<また政府に対して、戦犯の赦免勧告をせよという国会決議が衆参両院であり、政府が積極的に動いたことで、昭和三十三年に最後の戦犯が巣鴨から出所。その1年後となる昭和三十四年の春季例大祭から合祀が始まったのです>一番上を飛んでいるのはカルガモでは無くマガモの♀でしょうか。

<東京裁判では戦時中の政治・外交・軍事指導者(A級戦犯)二十八名が起訴され、七名が絞首刑、一六名が終身禁固、二名が有期禁固、二名が裁判中に死去、一名が精神異常で免訴となっています>・・・大阪港に入る船の前のカルガモ飛行隊

<このうち刑死した七名、裁判中に亡くなった二名、服役中に亡くなった五名の合計一四名が靖国神社に合祀されています>・・・こちらはマガモの♂と♀でしょう

<中国が首相の靖国神社参拝に反対するのは「そのような人々が合祀されている靖国神社に首相が参拝すれば、中国人民のみならず先の大戦で戦場となった地域の住民の感情を傷つける」という理屈です>・・・マガモ♂♀の飛行

つづく

参考文献:靖国神社 神社本庁編



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