スリラーで空前の成功を収め、エンターティナーとして頂点を極めたマイケルの下に莫大なお金がころがりこんできました。マイケルはビートルズの版権を投資の対象としました。それは友人ポール・マッカートニーから以前示唆されたようです。しかし この投資が結果的にマイケルを不幸にしました。ポールもこの版権を買おうとしていたのですが、マイケルが買ったことで不仲となりました。そのうえにCBS・ソニーが金のたまごを生む版権に目をつけました。
それがマイケル・ジャクソン③で書かれていることです。マイケルを経済的に窮地に陥れるために(版権を買い取るため)、予算は削られ、出されても新曲のプロモーションもされぬようになったのです。かといって契約があるために他の会社に移ることもできず いわば買い殺しにされたのです。CBS・ソニーは日本のソニーとはあまり関係ないようですが、少なくともその頃はひどい会社でした。(マイケルの突然の死でどれだけのお金がころがりこんできたことでしょう。)
もうひとつの悲劇は莫大なお金をめぐって ハイエナのようにひとびとがマイケルのまわりに殺到したことです。使用人たちはマイケルの屋敷からさまざまなものを盗み、またマイケルにまつわるネタをタブロイド紙に売ったりしました。そして年がら年中訴訟が起こされ マイケルは訴えられていました。マイケルはあまりに無防備でした。
あまり知られませんでしたが マイケル・ジャクソンは生涯に500億円ものお金を子どもたちや恵まれぬひとたちに差し出したといいます。お金でもってマイケルはどれだけのひとをしあわせにしたのでしょう。少なくともふたりはそのお金でいのちを助けられ そのひとりが例のギャビン少年(冤罪事件原告)というわけです。富でもって マイケルがひとびとをしあわせにし、富がマイケルを苦しめたことを わたしは....感慨深く思います。
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