知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

ケインズを否定しても消えることはない

2009-08-23 06:06:16 | Weblog
ここのところ、浅野栄一著『ケインズ』清水書院を読んでいる。
ケインズの本を読んでいるというと「古いよね」と簡単に片づけるモノが多いが、
そう言う人は軽薄なだけという感を得る。

戦後、ケインズ政策は相当の意味があった。
一方で予想ほどの成果が出ないという現実から批判も受けてきた。
新古典派の台頭はその典型だが、
ここのところの金融危機で政府がやっていることは
ケインズ政策じゃなかろうかと
そう思うのは私だけじゃないだろう。
マネー政策だけではやはり限界がある。
(だからといって新古典派を否定するものでもない)

公共工事に金をばらまいて低レベルの有効需要を創出しても意味はない。
イノベーションにつながる有効需要につながるようにすればよい。
古いケインズ政策は意味はなく、否定されてしかるべきだが、ケインズは消えることはない。

ケインズの生きてきた時代を理解することも
無意味ではないと考えている。

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