知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

団塊の世代の活用について…あと5ヶ月を切りました

2006-06-25 18:40:41 | Weblog
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次のような約1000字の論文があります。
[ 昭和22年から昭和24年生まれの団塊の世代が平成19年から順次定年を迎える。団塊の世代の豊富な知識や経験、技術を有効に活用する仕組みを作ることは行政にとって重要な課題である。こうした課題に対処するために以下のとおり提言する。
 第一に団塊の世代の地域貢献を支援することである。県のホームページや市町村、社会福祉協議会の窓口で地域貢献に意欲のある県民を募集し、かつてサラリーマンで現在はNPO活動に従事しているような先行者の講義や実地体験を組み合わせた研修を行う。研修では、子育て家庭への支援、災害弱者の避難の手助けといった地域におけるニーズや活動分野ごとに求められる専門的な知識や技能の習得を支援する。また、研修後にNPOやサークルを発足させる際のノウハウの習得を支援することも必要である。現役時代に培われたマネージメント能力や技術者としての経験を生かし、地域のリーダーとして中心的役割を担うことにより、これまで不足がちであった組織運営などのマネージメントが強化されるのである。
 第二に再雇用の促進を図ることである。中小企業と連携しインターネット上で特定分野の求人を紹介するサイトを開設する。県産品や農産物の販路拡大を行う市場開拓推進員を募集する。百貨店やスーパー飲食店などへのPRや市場調査を行い各推進員から企業へフィードバックを行う。これにより消費者ニーズ等を踏まえた競争力の高い商品作りが可能となる。また、中高年雇用に積極的でない中小企業の経営者向けには中小企業振興公社と連携し、中高年の活用策などを紹介する意識改革を促す研修会を開くことも必要である。
第三に熟練技術の継承を支援することである。企業の技術者OBを技術アドバイザーとして募集・登録し、中小企業に直接出向いて相談に応じ個別ニーズに対応した技術・技能継承の支援策を企画提案する。これにより、若い世代に熟練技術の継承が可能となるのである。
 地域資源を活用しながら地域の課題を解決し、併せて地域経済の活性化を図るためには、定年後地域に戻られた人材が重要な役割を担うことが期待されている。私は、団塊の世代が地域のリーダーとして、また地域経済の活性化のために活躍できるよう積極的に支援をしていきたい。]
さて、これを読みますと、まず勉強はしているなと感じさせはします。また、論文としての形式的な水準はクリアしているとも感じます。ただ、中身が総花的で独自のものというか主張がよく見えません。3つの提案がありますがこれを2つくらいに収束させて、もう少し序論部分で何を狙いとするのを明確にするべきと思います。特に、結論部分での「地域資源を活用しながら地域の課題を解決し、併せて地域経済の活性化を図るためには、定年後地域に戻られた人材が重要な役割を担うことが期待されている。」に対応するようにするべきでしょう。
複数の採点者による評価としては、75点から80点(満点150)だろうと結論づけました。残念ながら上位1/3に入るには今一歩と言うところでしょう。
※お詫び 1文字だけオリジナルと改変しております。

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